掲載日 : [2020-05-13] 照会数 : 7309
プロサッカー Kリーグ、無観客開幕…世界が注目
[ 全北現代と水原三星の試合で全北の李東国(右)がゴールを決め、「おかげさまでチャレンジ」のポーズ ]
36カ国・地域に放映権…英BBCもネットで配信
韓国プロサッカー・Kリーグも8日、全州ワールドカップ競技場での全北現代対水原三星の試合を皮切りに無観客試合で開幕した。
新型コロナウイルスの感染防止対策として、競技場ではマスクを着用(出場者除く)し、選手同士の握手や近接距離での対話、つばを吐くなどの行為を禁止される。
サッカーの本場である欧州をはじめ日本でも、新型コロナウイルスの影響でプロサッカーリーグが全て中断または開幕が延期されているため、Kリーグが世界で唯一開催中のプロサッカーリーグとなる。
そのため、韓国国内だけでなく世界のサッカーファンの視線が集まった。韓国プロサッカー連盟によると、Kリーグの放送権は8日までに36カ国・地域に販売された。特に開幕戦はユーチューブなどを通じて全世界に無料でストリーミング配信された。英BBC放送も開幕戦をストリーミング配信した。
Kリーグは2月29日に開幕予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で無期限延期されていた。
韓日W杯4強神話の「4戦士」が采配対決
黄善洪、崔龍洙、金南一、薛琪鉉。02年韓日W杯で太極戦士として韓国の4強神話を作った彼らがKリーグで敵将として出会う。8日に開幕した今年のKリーグの観戦ポイントの一つが韓日W杯の主役たちの采配対決だ。
Kリーグ1では、城南一和の金南一監督(43)がFCソウルの崔龍洙監督(47)に挑戦状をたたきつけた。金監督は16年に現役を引退した後、中国江蘇蘇寧、2018年ロシアW杯代表チーム、全南のコーチを経て城南の監督に就任した。
現役時代は相手チームの攻撃の根をことごとくつむことから、「真空掃除機」というニックネームが付けられた金監督は、持ち前の「兄貴」としてのリーダーシップでチームをリードすると宣言した。
昨年12月の就任会見で、「崔龍洙監督が率いるFCソウルとの試合が楽しみ。特別な理由はないが、一番勝ちたいチーム」と闘志を燃やしていた。
崔監督はFCソウルだけでも9シーズン目を迎えるベテラン司令官。2012年Kリーグ優勝、13年アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準優勝、15年韓国FAカップ優勝など、華々しい成績を残し、16年にはKリーグ監督最年少・最短期間100勝を達成した。
Kリーグ2では、慶南FCの薛琪鉉監督がベテランの黄善洪監督との対決を控えている。両監督とも1部リーグ昇格を最優先目標に掲げた。
18年、Kリーグ1準優勝で史上初めてACLにも出場した慶南は昨年11位と落ち込み、K2に降格。K1復帰という重責を担う薛監督は「韓日W杯でプレーした先輩世代との競争でプレッシャーはあるが、新しいプレーで相手にとって苦手なチームを作る」と述べた。
(2020.05.13 民団新聞)