掲載日 : [2020-09-16] 照会数 : 7832
ユネスコの無形文化遺産 韓国が委員国に当選
文化財庁「伽倻古墳群」22年登録目指す
韓国が10日(現地時間)、フランス、パリで開催された第8回国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産保護締約当事国総会で、2020年から4年の任期で同無形文化遺産政府間委員会構成国(無形文化遺産委員国)に当選した。
韓国は146カ国中80カ国の支持を受けた。委員国の当選は2008年と2014年に続き3回目となる。無形文化遺産保護のための信託基金事業など、これまで韓国が示してきた無形文化遺産保護のための努力や、ユネスコ無形文化遺産保護条約履行に対する意志がユネスコ内で認められたものと評価されている。
ユネスコ無形文化遺産政府間委員会は、ユネスコ無形文化遺産リスト登録の可否などを最終決定する役割を担う。
韓国外交部は「今回の委員国進出で、韓国は無形文化遺産登録決定や無形文化遺産保護に関する国際協力など主要協議よ決定に主導的に参加できるものと期待されている」と述べた。
韓国は2020年に「燃灯会」(国家無形文化財第122号)、2022年に「韓国の仮面劇」(国家無形文化財13件など)、2024年に「醤(ジャン)作り」(国家無形文化財第137号)のユネスコ無形文化遺産登録を推進する予定だ。
韓国は、「宗廟祭礼楽」(2001年)、「パンソリ」(03年)、「江陵端午際」(05年)「カンガンスルレ」「男寺党ノリ」(09年)など、合計20件のユネスコ無形文化遺産が登録されている。
韓国文化財庁は10日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産登録を目指す候補として「伽倻古墳群」=写真=を選定したと発表した。
伽倻古墳群は、慶尚南道の金海大成洞古墳、咸安末伊山古墳群、陜川玉田古墳群、固城松鶴洞古墳群、昌寧校洞と松峴洞古墳群、慶尚北道の高霊池山洞古墳群、全羅北道の南原酉谷里と斗洛里古墳群で構成されており、全て韓国の史跡に指定されている。
文化財庁が来年1月までにユネスコ世界遺産センターに推薦書を提出すれば、2022年の世界遺産委員会で登録の可否が審議される。
(2020.09.16 民団新聞)