ビルボード「ホット100」 「Dynamite」初登場1位

BTS、海外も絶賛
「コロナの夏に癒しと希望」
初の英語シングル世界同時リリース

　韓国の人気グループ、BTS（防弾少年団）の新曲「Dynamite」が、韓国のアーティストとして初めて、米ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」で初登場1位を記録した。ビルボードが8月31日（現地時間）、最新チャートを発表した。

　「Dynamite」は、同21日に世界同時リリースした、BTS最初の英語によるデジタルシングル。ディスコ・ポップ調の軽快なメロディーと愉快な歌詞は、発売直後からファンたちの大きな関心を集めた。

　韓国人アーティストでは、歌手PSY（サイ）の「江南スタイル」（2012年）が「ホット100」で2位になったことがある。BTSが「ホット100」であげた最高成績は4位。今年2月に発売された4枚目オリジナルアルバム「MAP　OF　THE　SOUL：7」のタイトル曲「ON」だ。
　
「ホット100」は、ラジオでの放送回数、販売枚数、ストリーミング回数などを基に集計される。ビルボードは「Dynamite」が発売後第1週目に米国で3390万回再生され、30万件のデジタルおよび実物販売高をあげたと明らかにした。ビルボードとともに信頼性の高い英国の「オフィシャル・チャート」でも自己最高であるシングル3位となった。

　新曲公開直後、米国、英国など多数の海外メディアが「Dynamite」を集中的に報道した。米大衆文化誌『ローリング・ストーン』、経済専門誌『フォーブス』などは、「Dynamite」が「夏の代表曲」に位置づけられると口をそろえて絶賛。

　英音楽誌『NME』は「『BTS』が荒々しい2020年に打ち勝つ夏の歌をプレゼントした」とし「音楽が一瞬に人々の避難所になってくれることを証明した」と伝えた。米デジタルメディア社のBuzzfeedは「『Dynamite』はコロナ19により、前例のない孤独感と不確実性を感じる人々に少しでも慰めと希望にくれる歌」と言及した。

　ほかにも米CNNは「明らかに世界最高のK‐POPグループのヒット曲」と評価した。1日、文在寅大統領は公式ツイッターを通じて、BTSに祝福の言葉を伝えた。

　2日、オンラインでグローバル記者会見に臨んだBTS。次の目標につて、米音楽界最高となるグラミー賞での単独公演とノミネートに意欲を見せた。

　ビルボードは「MAP　OF　THE　SOUL‥7」のタイトル曲「ON」と「Dynamite」がグラミー賞の最優秀ポップ・デュオ／グループ・パフォーマンス賞と最優秀アルバム賞にノミネートされる可能性があるとの見通しを示した。

（2020.09.09 民団新聞）