掲載日 : [2020-09-09] 照会数 : 7384
文化財庁 三国遺事巻4 ~5国宝指定
[ 高麗の僧、一然が編さんした三国遺事の刊本で最も古い版本とされている梵魚寺本 ]
文化財庁は先月26日、宝物第419‐3号「三国遺事巻4~5」を国宝第306‐4号に昇格したと明らかにした。
釜山梵魚寺が所蔵している「三国遺事4~5」は、5冊中4、5巻だけが残っている。梵魚寺初代住職、呉惺月(1865~1943)の所蔵本で、1907年に梵魚寺に寄贈されたと伝えられる。
「三国遺事」は、高麗の一然僧侶(1206~1289)が編さんしたもので、高麗時代の版本は知られていなかった。
三国遺事の刊本の中で最も古い「梵魚寺本」は、国宝第306号「ソンウン本」(3~5巻)と国宝第306‐3号の「パルン本」(1、2巻)に記載されていない28~30章が収録されており、歴史的な重要性を認められた。
今回、「三国遺事巻4~5」など計8件が宝物に新規指定された。
(2020.09.09 民団新聞)