掲載日 : [2021-07-07] 照会数 : 4940
「韓・日に不時着ラジオ」FM生放送とSNS連動型で
[ 初回放送に出演した、左から南基雄さん、李兎鎮さん、金実務官、韓領事、河田京子さん ]
駐横浜総領事館は、コロナ禍でも韓日友好活動を促進する文化事業の一環として、FMの生放送とSNS連動型の「韓・日に不時着ラジオ」を展開している。同館は昨年、多様な分野で韓国の魅力を発信する6人のオンライン・サポーターズを任命したが、先月19日に行われた初回放送はその一人、フリーアナウンサーで大邱観光名誉広報委員も務める河田京子さんの企画によって実現した。
両国間に温かい風を
駐横浜総領事館
「韓・日に不時着ラジオ」は、韓日の懸け橋として活動している人に焦点を当てた番組。第1回目は、韓国から日本のコンサルティング会社に就職した南基雄さん(31)と李兎鎮さん(29)をゲストに招いた。同館の韓相赫領事、金太鎬実務官も出演した。
テレビでもおなじみのフリーアナウンサー、みのもんたさんと長年に渡りラジオ番組で共演し「鍛えられた」と話す河田さんの軽妙なトークに2人はすぐに打ち解け、緊張もほぐれた様子で話した。
日本に興味を持った理由、就職後の大変な経験や今後の夢など、一般の人には知り得ない韓国人青年の姿を浮き彫りにした。河田さんが特に聞きたかったのは「韓国で暮らす家族への思い」だ。
南さんは「親には心配はさせたくない」、李さんは「親にはしんどいという話はしない。でも2日おきに電話をする」と語ったのに対し、「オンマへの愛ですね」と切り返した河田さんの言葉に、全員がうなずく場面もあった。
1回目の放送を終えた河田さんは「日本で頑張っている姿とか、出演してくれた方たちの日本に対する愛を発信したいなという気持ちがあった」といい、「韓国の方が日本に来て苦労をしたり、家族のことを思って生活をしていることは、日本にいると見えない部分だったので新鮮だった」と感想を語った。
韓領事は「韓日関係が冷え込んでいる今、小さな出来事でも温かい風を感じることのできる話を紹介したかった」と番組への思いを語った。
見逃し視聴も可能
河田京子さんが企画
河田さんは、韓国を愛する4人のスペシャリストが、韓流情報から旅、グルメまでホットな韓国情報をラジオアプリ「stand'fm」で配信する「韓LOVEステーション」メンバーの一人である。その活動を知った駐横浜総領事館から任命を受け、4人ともにオンライン・サポーターズに就任した。
レインボータウンFM(東京・江東区)で、パーソナリティを務める河田さんは、昨年、同サポーターズの就任を機に日韓愛を伝えるラジオ番組の企画を考えていたという。
同年11月「日韓の活動を支えている」同館から韓相赫領事と金太鎬実務官が番組に出演し、総領事館での業務内容や文化行事などについて解説。これが好評となり「番組でコーナー化したい」と河田さんが提案したことから「韓・日に不時着ラジオ」につながった。
同番組はFMでの生放送とSNS連動型のラジオ番組で、SNSの会員約2万人に向けてもフェイスブックでライブ動画を同時配信。ラジオを聞き逃しても、その見逃し配信を見ることができるという利点がある。
「韓・日に不時着ラジオ」の番組タイトルは、韓国ドラマ「愛の不時着」のように偶然、不時着した場所で、韓国人と日本人の友情が生まれ、愛が生まれ、絆を育みながら両国の関係にいい影響を与える存在になりたいという思いが込められている。
「韓・日に不時着ラジオ」は年内3回放送。今後は8月21日、10月16日。いずれも10~10時30分。
【視聴方法】
スマホ・PCで見る
YOUTUBE 同時刻に動画配信(https://www.youtube.com/channel/UCZd23WcfAIB2Qwp1QX1IBIQ)
(2021.07.07 民団新聞)