東京での2・8独立宣言第96周年記念式に韓国国家報勲処から朴勝椿処長が出席した。政府次官級に相当する処長の出席は90周年の式典以来。韓国政府関係者によれば、「今年、祖国光復から70周年を迎えるにあたり、格を高めた」という。
式典は7日、独立宣言ゆかりの在日韓国YMCA(鄭順葉副理事長、千代田区猿楽町)で開催された。朴処長は、韓半島の平和統一推進に言及する一方、日本側に処刑された独立運動家、安重根義士の遺骨発掘へ協力を呼びかけた。
報勲処では、日本の外交資料館などには安重根の埋葬に関する記録が残っているものと推定している。一方、柳興洙駐日大使は今年が韓日国交正常化50周年の節目の年であるとして、「未来志向的な友好協力関係に向かう意義深い転換点としなくてはならない」と強調。民団中央本部の林三鎬副団長が、「韓日の懸け橋として、韓日友好と親善のために努力する」とした呉公太団長の祝辞を代読した。
1919年2月8日は、現在の在日韓国YMCAの前身である東京の朝鮮YMCA会館で、在日留学生600人がわが国の自主と独立を訴えた日。これが民族を挙げた抗日独立闘争、3・1運動につながった。開会前、東京韓国学校オモニ合唱団が、「2・8独立宣言の歌」を披露した。
(2015.2.25 民団新聞)