ニューヨークバレエ団は、同団の代表公演「くるみ割り人形」の主人公マリー役に韓国系のイム・スジョンさん(10)をキャスティングしたと発表した。アジア系がマリー役を務めるのは、同団では初めて。
韓国系の母親と中国系の父親の間に生まれたイムさんは、アメリカンバレエスクールに所属。「くるみ割り人形」には2012年から助演として出演した。マリー役を演じた舞踊家は、スターダムに上がるケースが多い。
同団の「くるみ割り人形」を振りつけたジョージ・バランシン(1904〜83)はロシア出身。
1930年代当時、バレエの不毛地帯だった米国に渡り、48年にニューヨークシティバレエ団を設立した。その後、独創的な作品を披露して世界最高水準までに育てた。54年2月に初演した「くるみ割り人形」は、毎年10万人以上が観覧している。
イムさんは2015年1月3日まで、リンカーンセンターのデービッド・コーク劇場で舞台に立っている。A・B組の中でも同団のスター舞踊家が属するA組で全26回出演する。
(2014.12.10 民団新聞)