韓国酒類業界で今、「アルコール度数戦争」が起こっている。焼酎の度数は下げ、ビールは高めるというものだ。
これまで、韓国焼酎の主流は20度前後。しかし11月25日にハイト真露が17・8度の「チャミスル」を新発売。これに対抗したロッテ酒類は12月から「チョウムチョロム」を17・5度に下げた。O2リン(MACKISS)やハルラサンソジュなどの地方焼酎も17度台の新製品発売を準備中だ。
なぜ、このアルコール度数戦争が起きたのか。アルコール度数には、市場の主導権を握るための業界間の駆け引き、収益をより多く出すための経済学が見え隠れしている。
全国焼酎市場は約1兆6000億ウォンと推定される。度数戦争に火をつけたのは業界トップのハイト真露だ。今年2月に19度から18・5度に下げたのに続き、9カ月も経ず0・8度下げた。
ロッテ酒類は18度だったチョウムチョロムを17・5度に下げたが、焼酎市場の絶対強者チャミスルが先手を打つと、すぐにチョウムチョロムが応酬する格好だ。
ハイト真露が度数引き下げ前に20代以上の成人男女1740人を対象にリサーチ調査。94%が低い度数の焼酎を求めていることがわかった。特に、女性の飲酒者が増えたほか、健康維持を意識し、軽く飲みやすい焼酎が求められている。
(2014.12.10 民団新聞)