米国で韓国料理の普及に努めるチャン・ジェオクさん(70)の料理本『韓国料理の話(Vignette of Korean Cooking)』が、米スミソニアン博物館のギャラリーショップで、初めて韓国書籍として販売された。スミソニアン博物群の一つであるフリーア/サックラー美術館が2日、告示した。
料理本のスミソニアン進出を支援したジョージ・ワシントン大美術史学科のイ・ジョンシル教授は、「ギャラリーショップに韓国コーナーが新設され、スミソニアン側が最初に料理本を選んだ」と説明した。
これまで中国、日本、フィリピン、ベトナム、タイなどの作品は入っていたが、韓国の作品はなかった。
1970年に米国に渡ったチャンさんは、バージニア州で韓国料理の研究院を開き、普及に努めてきた。07年に在米大使館の名誉広報大使に任命され、韓国勤務に向かう国務省や中央情報局(CIA)の職員らに韓国料理や食文化を紹介する民間外交官役も務めた。
チャンさんは「2世たちに韓国料理を伝えてこそ故国を忘れないだろういう考えで、韓国語に慣れていない娘のために韓国語と英語で『韓国料理の話』を書いた」と語った後、「スミソニアンを訪れる人に韓国を紹介する役割を果たすことになって感謝している」と話した。7日にはチャンさんのサイン会が開かれた。本書は00年に出版後、16万部売れた。
(2014.12.10 民団新聞)