「日本社会の構造的変化と韓日関係」を主題とした「第7回日韓社会文化シンポジウム」が11月28日、東京・港区の韓国中央会館で韓国人研究者フォーラムと韓国東北アジア歴史財団、韓国学術研究院との共催により開かれた。
第一部(主題発表)では文芸評論家の加藤典洋氏による基調講演「『敗戦後論』から安倍政権の暴走へ‐日本社会の構造変化の背景」に続き、木宮正史・東京大学教授が「戦後日本の民主主義の展開 韓日関係から逆照射」、張寅性・ソウル大学教授が「日本の保守と韓日関係」、金鳳珍・北九州市立大学教授が「日韓関係における『近代の呪縛』の構造不変と超克」と題して報告した。
第二部の総合討論では韓国人研究者フォーラム代表の柳赫秀・横浜国立大学教授の司会で張寅性教授、金鳳珍教授に、鈴木邦男・「一水会」最高顧問、金暎根・高麗大学副教授、伊藤智永・毎日新聞編集委員、黄盛彬・立教大学教授、金?奎・東北アジア歴史財団弘報教育室長がパネリストとして、韓日関係の悪化の背景にある両国社会の構造的変化のうち日本の変化について論議を深めた。
柳興洙駐日大使は来賓祝辞で「韓日両国はさまざまな価値と利益を共有する隣国であり、未来をともに切り開くべき大切なパートナーだ。両国の協力の重要性はいくら強調しても強調しすぎることはない」とし、「相互理解増進と信頼の構築による両国の関係の発展へ活発かつ有意義な討論」への期待を表明した。
呉公太民団中央本部団長は、祝辞で在日同胞を対象としたヘイトスピーチに強い憂慮を表明、韓日友好増進と共生社会実現のための民団の活動について説明した。
(2014.12.10 民団新聞)