掲載日 : [2021-09-30] 照会数 : 2290
「お元気でしたか」敬老の日に団員の安否確認…民団各地方
[ 団員の長寿を祝う民団東京・渋谷支部の高三連支団長 ]
[ 米寿の記念品を持参した民団京都本部の金政弘団長(右) ]
20日の「敬老の日」をはさみ、高齢団員への労りとこれまでの民団への貢献に感謝の気持ちを表す取り組みが各地で展開されている。コロナ禍で対面行事を控えてきただけに、人数を制限しての食事会のほか、安否確認を兼ねた家庭訪問をするところもでてきた。
民団東京・渋谷支部(高三連支団長)は18日、都内のホテルに70歳以上の団員を招き、「敬老の集い」を行った。渋谷韓国人商工協同組合との合同。23人が参加。
アルコールに代わり、高支団長が手作りした赤紫蘇ジュースで乾杯した。
民団埼玉本部(田虓玔団長)は長寿を祝うはがきに添え、餅ケーキとマスクを各支部を通じて配った。対象は75歳以上の高齢者を抱える家庭約150世帯。
民団群馬本部(権在一団長)は8月末から9月半ばにかけて75歳以上の団員宅を家庭訪問し、安否確認を行った。対象は約35世帯ほど。記念品として持参した韓国のりが喜ばれたという。
民団愛知本部(朴茂安団長)は各支部が米、商品券などといった記念品を取りそろえ、対象の団員宅に届けた。
◆米寿の祝い伝達
民団京都本部(金政弘団長)は各支部と連携しながら75歳以上の主だった団員宅を家庭訪問し、安否の確認を行ったうえで記念品を伝達した。このうち、米寿(88歳)を迎えた団員14人については本部の金団長自らが訪ね、羽毛肌掛け布団を手渡した。
「緊急事態宣言」期間中にもかかわらず同本・支部が家庭訪問したのは、3年前から計画中の「見守りサービス」を実施に移すにあたって、対象者を発掘するという狙いもある。羽毛肌掛け布団以外の記念品は各支部で選んだ。
なお、福知山と丹波の各支部は記念品を自宅へ配送。舞鶴支部については10月1日から対象の各家庭39戸を順次回り、新米3㌔を届ける予定。75歳以上の団員は府内で合わせて641人を数える。
◆大阪は支部単位
民団大阪本部(李元徹団長)は各支部単位での開催。堺支部(李花子支団長)は20日、70歳以上の団員に呼びかけ、市内でささやかな食事会を行った。旭都島支部(尹秀玉支団長)は70歳以上の団員を対象に新米各10㌔を配った。近隣には役員が自宅に直接持参した。対象は70家庭を数えた。
民団広島本部(李英俊団長)は11月末日から12月にかけて高齢者を対象とした家庭訪問を予定している。なお、80(傘寿)、88(米寿)、90(卒寿)の節目を迎えた60人にはすでに長寿を祝うシーツを送った。
民団香川本部(石隆弘団長)は米のほか、韓国のもちと菓子を持参してコツコツ安否確認を続けている。対象者は70歳以上の約50人。業務の合間をぬっての家庭訪問だけに、息長い事業となりそうだ。
(2021.09.29 民団新聞)