2度目の挑戦
41・08%得票 9日に投票された第19代韓国大統領選挙は、同日午後8時から開票し、10日未明に進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の文在寅候補(前代表)が、中道系「国民の党」の安哲秀候補(元代表)、保守系旧与党「自由韓国党」の洪準杓候補(慶尚南道知事)らを制し、有権者3267万2010人の投票のうち、1342万3800票、得票率41・08%を獲得して当選した。文候補は前回の第18代選挙に続き、二度目の挑戦で初当選した。選挙戦開始当初は、文候補と安候補による二人の接戦と見られたが、数回の候補者テレビ討論などを通じて、文候補の支持率はトップを維持し続けたものの、追い上げていた安候補の支持率が急速に低下。その結果、2位の洪候補とは557万票の大差をつけて勝利した。中央選挙管理委員会は10日午前8時、文候補の当選を議決する全体会議を開き、可決後に直ちに大統領の任期が始まった。
開票終了は10日午前6〜7時になる見通しで、中央選挙管理委員会は開票率が70〜80%になる10日午前2〜3時頃に大勢が判明するとみていた。 しかし、KBS、MBC、SBSの3大テレビ放送局は9日午後8時の投票終了後、合同出口調査の結果を報道した。文候補に投票したと答えた人は41・4%で、2位の洪候補を18・1ポイント差をつけ、3位の安候補は21・8%だった。
文候補は、この結果を受けた時点で、当選を確信し、同8時半過ぎ、「予想通り、出口調査で圧倒的勝利を収めた。きょうの勝利は国民と選挙対策委員会のおかげだ」と感謝を述べた上で、「次期政権は『文在寅政権』ではなく、『共に民主党の政権』とし、国民が求める改革と統合の二つの課題を解決する」と強調した。この結果、「共に民主党」は約9年3カ月ぶりの政権交代に成功し、革新政権の与党となった。
文候補は、午後11時50分頃にはソウルの光化門広場で国民に向けたメッセージを発表し、「新しい韓国のため、未来に向かって共に前進する」「私を支持しなかった国民にも仕え、統合大統領になる」と勝利宣言をした。
開票結果は、文候補が1342万3800票(得票率41・08%)だった。地域別得票率は全羅北道が64・84%で最も高く、ソウルでは42・34%となった。
今回の選挙は朴槿恵前大統領の罷免に伴う補選に当たるため、公職選挙法に基づき、通常の大統領選より2時間伸ばして午後8時まで投票が行われた。中央選挙管理委員会は開票時、最終投票率を77・2%(暫定)と発表した。
前回の大統領選の投票率は75・8%だった。有権者4247万9710人のうち3230万8377人が投票した。そのうち大統領選で今回初めて導入された期日前投票(4、5日)の約1107万人と在日韓国人などの在外投票数が約22万人だった。 今サイトゲームのウェブサイトで最高のy8ゲームをプレイしてください。 サイトy8ゲームで
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大統領選を前に3日に公表された最後の支持率調査結果では、文候補が他候補を引き離して首位を走り、安候補と洪候補が接戦しながら文候補を追う様相となっていた。 40代以下で不動の1位だった文候補は、50代の支持率も順調に引き上げ、60代以上を除く全年齢層でトップに立っていた。一方の安候補は、保守層からの支持率が低下したばかりか、年齢別でも50代からの支持が急落していた。
李洛淵氏を総理に内定 文在寅大統領は10日昼、国会本会議場前の中央ホールで就任の宣誓を行い、任期5年の第19代大統領に公式に就任した。新政権の初代国務総理候補に李洛淵全羅南道知事(64)を内定した。
李氏は「共に民主党」の支持基盤の全羅道出身。東亜日報の元記者で、2000年に国会議員に初当選。4期を務めた。08〜12年には韓日議員連盟の副会長兼幹事長、12年に首席副会長を務めた。
文大統領はまた、韓国軍の李淳鎮合同参謀本部議長と最初に電話会談し、軍統帥権者として安保問題に取り組む姿勢を示した。
(2017.5.10 民団新聞)