掲載日 : [2017-05-10] 照会数 : 5394
世界韓食フォーラムが6月7日から札幌で…民団韓食ネット主管
韓国政府が官民を挙げて推進している韓食(韓国料理)のグローバル化を目的に世界各国同胞の韓食業者と団体が一堂に会する「世界韓食フォーラム」が6月7日から4日間、札幌で開催される。期間中、日本における韓食の現状をテーマにしたセミナーや日本の飲食業界を対象にした平昌五輪組織委員会が選んだ「韓食メニュー10選」のアカデミーが行われる。
世界各地の韓食団体が集まるイベントは韓食財団(尹淑子理事長)が主催する「ワークショップ」と、世界韓食総連合会(金順玉会長)が主催し、ホスト都市が主管する「フォーラム」の2つあるが、いずれも日本での開催は初めてだ。
昨年のフォーラムで韓食財団から強い要請を受け、民団韓食ネット協議会(崔千浩会長)が主管することになった。
1,韓食世界化は焼肉と現地嗜好2,食を通じた韓日友好3,最良の食材を韓日の情報共有からの3点をテーマに、韓国農水産食品流通公社(aTセンター)、韓食財団、駐札幌総領事館をはじめ、民団中央本部と北海道本部や北海道、札幌市、札幌商工会議所などが後援する。
8日、赤レンガ庁舎(旧道庁)で開かれるフォーラムではaTセンターの金浩銅東京支社長による「韓国農水産物の日本における現状」、民団韓食ネットの李明植副会長(株式会社大山顧問)と昨年のキムチグランプリで金賞を受賞した朴和生副会長(キムチの店名峰代表)による「日本におけるキムチの現状」、同じく副会長で焼肉大東園の代表、徐道源氏と理事でKOLLABO代表の任和彬氏による「日本における韓食」をテーマにした韓食関連セミナーを行う。
また、同日、オーロラキッチンでは、日本の飲食業関係者を対象に、昨年発表された平昌五輪に向けた「世界が好む韓食メニュー10選」をテーマに韓食財団の尹理事長による講演や調理を実演する「韓食アカデミー札幌教室」も併行開催する。
このほか、ホクレン農業協同組合連合会や北海道漁業協同組合連合会の協力を得ながら、食材の宝庫でもある北海道の農水産物の視察も計画している。
民団韓食ネットの崔会長は「日本では焼肉を中心に既に韓食が普及し、世界化に成功したモデルケースと言える。過去、日本に移り住んだ在日が生み出した焼肉文化であり、日本でも人気の高いご馳走として地位を築き上げた」としながら、「今回のフォーラムは、日本での実体験を紹介し、各国に於ける韓食世界化のケーススタディーとして活用する機会にしたい」と期待を込めている。
(2017.5.10 民団新聞)