掲載日 : [2017-05-10] 照会数 : 5000
隣人とのふれあい説く…法務省制作の人権啓発ビデオ「外国人と人権」
法務省人権擁護局作成の人権啓発ビデオギャラリーに最新の教材「外国人と人権‐ちがいを認め、共に生きる」が加わった。3つのドラマで構成。多文化共生社会を築くためのヒントを提示し、何ができるのかを視聴者に考えさせる内容となっている。
テーマその1は近所に越してきた外国人家庭や職場の日系ブラジル人に向けられる偏見と思い込み。生活習慣の違いから日常的にどこでも起こりうる事例だ。いずれも率直に言葉を交わすこと、ふれあうことの大切さを説いている。
もう一つはネットにあふれる在日外国人への憎悪にあふれる動画を見た中学生の在日韓国人4世が身の恐怖を感じ、学校に行けなくなる話だ。この少年はクラスメートの支えで立ち直る。
解説はお茶の水女子大学名誉教授で移民や民族マイノリティーの問題に詳しい宮島喬さん。ナビゲーターはイラン生まれで女優、タレント、キャスターとして活躍しているサヘル・ローズさんが務めている。
同ビデオは近くの法務局や常設人権相談所、人権教育啓発推進センターの人権ライブラリーなどで貸し出し中。4月19日からユーチューブでも視聴できるようになった。
(2017.5.10 民団新聞)