掲載日 : [2017-01-26] 照会数 : 20369
金熙秀氏顕彰碑除幕…韓・日で教育と文化事業
[ 顕彰碑を見守る金熙秀氏ゆかりの関係者たち(秀林日本語学校) ]
〞遺産〟を次代へ
韓日両国で教育と文化事業に邁進し、人材育成に努めてきた在日韓国人1世、故金熙秀さんのブロンズレリーフ刻画顕彰碑が20日、東京都墨田区両国の学校法人金井学園秀林日本語学校敷地内に建てられた。除幕式には金さんが設立した学校法人金井学園(申景浩理事長、東京)と財団法人秀林文化財団(河正雄理事長、ソウル市)から理事、評議員らが出席した。
はじめに財団の河理事長があいさつに立ち、金さんから受け継いだ文化的、教育的遺産を次代に継承、発展させていくと誓った。続いて金井学園で理事を務める荒井広幸さん(元新党改革代表)と社会福祉法人心の家族の尹基理事長が故人との出会いと思い出を語った。
最後に学園の申理事長ができあがったばかりの韓国語版評伝『学びこそ宝』を遺影に捧げた。また、評伝の出版を記念して校内で金さんを偲ぶ特別写真展も同時開催された。
金さんは1924年、慶尚南道昌原市(旧馬山市)出身。47年、東京・千代田区有楽町に金井洋品店を開業したのを皮切りに事業を広げ、86年には中央区と千代田区の一等地を中心に貸しビル23棟を所有する有数の実業家に成長した。
87年には学生デモで破綻直前だった韓国中央大学校の理事長に就任。私財1000億ウォンを投じて経営を建て直し、韓国有数の私立大学によみがえらせた。87年に体育勲章「青龍章」、94年にも国民勲章「牡丹章」を受章。元民団中央本部顧問。12年1月19日死去。都営八王子霊園ではこの日、満5周年忌墓前祭も挙行された。
(2017.1.25 民団新聞)