掲載日 : [2017-01-26] 照会数 : 10034
在日社会の未来担う…各地で同胞新成人の誓い
[ 在日社会の未来担う ]
参加者が増加
民団東京荒川支部(秦富澤支団長)では15日、荒川サンパールで新成人8人を祝賀した。秦支団長が「20歳を迎え、みなさんは社会的な責任を持つことになる。夢を実現するために自信を持って生きてほしい」と激励し、祝い金を手渡した。
これに応え、同支部青年会長の鄭昌晃さんが「今日まで育ててくれた両親への感謝の気持ちを忘れず、韓国人としての誇りを持ちながら未来の在日同胞社会を担っていく」と決意を披露した。
同支部管内は都内でも同胞が多く住む地域だが、ここ数年、新成人の参加が目減りしていた。鄭会長がラインなどのSNSを通じて、地元の同期生たちに積極的に参加を呼びかけたことで増加の結果が現れた。
鄭会長は「来年の対象同胞も含め今後の支部青年会活動で積極的に発掘していきたい」と述べた。 引き続き新年会に入り、100人が参加した。
【山梨】民団山梨本部(鄭郁団長)は14日、甲府市内の結婚式場で成人式を開催した。対象者7人のうち5人が参加した。民団がクオカードなど、駐横浜総領事館は卓上写真入れ額をプレゼントした。
新成人それぞれが抱負を述べ、韓国の西江大学校に留学中の李承 さんは「勉学をさらに頑張り、あらゆることを吸収していきたい」と述べた。引き続きビンゴゲームを楽しんだ。
成人式に先だって民団主催の新年会も行われた。来賓として県議会議員と樋川昇・県観光部次長、李榮駐横浜領事らが参席した。
【埼玉】民団埼玉本部(田虓玔団長)は14日、同本部に新成人を招いた。2人が参加。田団長が「なにごとにもチャレンジ。その結果、失敗しようとも、チャレンジせずに悔やむよりはずっといい」と激励した。趙燦信さんは「父親の国の言葉ぐらい話せないのは恥ずかしいので韓国語を学ぼうと思う。なにごとにもチャレンジしていく」と抱負。余智恵さんも「韓国語を勉強して、韓国国内でも勤められるくらいになりたい」と述べた。
この後の新年会には民進党から大野元裕参院議員、公明党から西田実仁参院議員と行田邦子参院議員が参席。日韓の友好増進に意欲を表明した。参加者は150人余りだった。
夢に見た成人式
【静岡】民団静岡本部(姜再慶団長)が15日、静岡市内のクーポール会館で開催した成人式には新成人の金田賢太郎さん1人が参加した。
金田さんはオリニジャンボリーをはじめ中・高校生の母国研修にも関わるなか、民団の成人式に参加することを夢見てきたという。姜団長から記念の商品券を受け取ると、とびきりの笑顔を見せていた。このほか、駐横浜総領事館、神奈川韓国綜合教育院、婦人会静岡本部、横浜中央信用組合静岡支店からも記念品が贈られた。
【京都】民団京都本部(河相泰団長)は8日、同本部に新成人8人を迎え、前途を祝福した。
河団長は米国の詩人、サミュエルウルマンの詩「青春」を引用し、「青春とは目標・夢という人生の理想を追いかけているときのことをいう。この理想を失った時に初めて老いる。大きく成長してください。成長とは自分で決断し、責任を取ること」と激励。全員に祝賀状を手渡した。
新成人を代表、鄭莉樹亜さんが父母への感謝と決意を韓国語で述べた。会場を移しての懇親会では青年会のメンバーとゲームや談笑を楽しんだ。
(2017.1.25 民団新聞)