掲載日 : [2023-05-24] 照会数 : 881
ソウルと上野の老舗商店街、世界市場へ姉妹提携
[ 韓国中小ベンチャー企業部の李英長官(中)と両商店街の会長 ]
韓日関係進展追い風に
ソウル市広蔵市場商人総連合会と東京・台東区のアメ横商店街連合会が12日、姉妹提携を結んだ。両商店街はそれぞれ歴史が古く、有数の商店街として知られる。韓日両国間の関係改善の流れを受け、民間レベルでの交流協力促進事業の一つとして推進された。
広蔵市場は日本統治下の1905年に設立された広蔵株式会社が原点で、100年の歴史と伝統を誇る。一時は「東大門市場」とも呼ばれた。60年以降は現在の名称で親しまれている。
一方、アメ横商店街はJR上野駅とJR御徒町の間の500㍍に位置し、400店舗余りが軒を連ねる。第2次大戦後の闇市から発展した。歳末には多くの買い物客でごった返す。
式典は台東区上野で行われた。両商店街ともオンラインショッピングの増加といった流通環境の変化や、高齢化に伴う購買人口の減少など、共通の困難を抱えている。今後は相互交流を重ねながらお互いのノウハウを交換し、それぞれの商店街の活性化を目指す。
両市場の会長は「それぞれの伝統市場が今後ともグローバル市場として発展するよう努力しよう」と誓い合った。両国の国民に訪れてもらえるよう各市場の名物商品の販売促進を行う。成功事例の共有に向けた相互訪問などの交流プログラムも予定している。
中小ベンチャー企業部の李英長官は式典で「姉妹提携でそれぞれの伝統市場が互いの発展のために共に努力する関係に発展することを期待している。中小ベンチャー企業部も韓日交流促進のための民間の努力に支援を惜しまない」と激励辞を述べた。
(2023.5.24民団新聞)