掲載日 : [2008-07-16] 照会数 : 6693
<李大統領>内憂外患に全力対処
[ 11日に開院した第18代国会で施政演説を行う李明博大統領 ]
新国会開院演説で強調
李明博大統領は11日、米国産牛肉の輸入再開問題を発端にした社会的混乱のなかで、1カ月以上の空転を経て開院した第18代国会で施政演説を行い、「今後5年が決定的に重要な時期」だと強調、「一致団結して内憂外患を克服し、先進一流国家実現へともに前進しよう」と議員、国民に呼びかけた。
堂々の強国めざす 先進化は時代的使命
李大統領は「世界は今、転換のうずの中にあり、21世紀の世界秩序はまだ揺れ動いている。こうした中でわが国は先進化を成し遂げて、世界一流国家に向かう道を見つけなければならない」とし、「韓半島平和の確固たる土台の上に世界の中の堂々とした強国として地位を占めなければならない」と強調した。
さらに「第2次世界大戦以後独立した国家の中で先進国入りした国はない。入口で挫折して、墜落した国も少なくない」と指摘、「そのためにこれから5年が決定的に重要だ。この5年が先進国進入可否を決める重大な時期になる」と力説した。
経済の再生について、李大統領は全力を尽くすことを約束するとともに、「今は川の流れに逆らって船を引っ張っていくような非常に難しい状況であり、じっとしていれば原油価格の高騰で生じた急流に押し流されてしまう。みんなが力を合わせて前へ進む時期だ」と協力を求めた。
同時に「厳しい時であればあるほど、私たちは力を合わせ克服した経験をもっている。私たちみんなが力を合わせたならば外患も恐れることはない」と力説し、国家的危機には必ず結束してきた韓国国民の無限の底力に対する確信を表明した。 対北韓政策については「北韓の非核化を最優先にしながら、南北双方に利益になる共存と共栄の道を切り開いていく」と明言した。
さらに「南北当局の全面的な対話が再開されなければならない」と強調し、「過去に南北間で合意した7・4共同声明、南北基本合意書、非核化共同宣言、6・15共同宣言、10・4首脳宣言をどのように履行していくのかについて、北側と真摯に協議する用意がある」と対話再開を提案。「南北関係も今や新しい思考、新しい方向が切実に必要だ。互恵の精神に基づき『宣言の時代』を越えて『実践の時代』へ進まなければならぬ」と北側の呼応を促した。
(2008.7.16 民団新聞)