掲載日 : [2016-10-12] 照会数 : 4968
朴景利の『土地』を日本語完訳…全20巻の大河小説7年かけて刊行へ
[ 来月発売される1巻と2巻(c.Michiko Inoue) ]
25年間にわたって書き継がれた、故朴景利の大河小説『土地』の日本語版が11月、韓国関連書籍の出版社「クオン」(金承福代表)から刊行される。
同書は韓国の女性作家の草分け的存在である朴景利が1969年に起稿し、94年に完結した大作(全5部)。そのうち1部は英語、フランス語、ドイツ語、中国語、日本語に翻訳されているが、全編の翻訳はいずれの言語でもまだない。
クオンは、同書が時代や国を超えて共感しうるもので、文学作品として楽しむとともに、韓国の近現代社会と文化への関心と理解も深めてほしいとの思いから、全20巻の完訳プロジェクトに着手した。
植民地時代から、1945年の解放(光復)までの激動の時代を、慶尚南道河東郡の平沙里に暮らす崔家と農民たちが荒波にもまれながらも逞しく生きる姿を描く。
クオンは1巻と2巻を11月に発売し、残り18冊は2022年までに出版する予定だ。各巻予価2800円(税別)。全20巻予約は5万6000円。11月末日までに申し込みの方は特別価格5万円。
問い合わせはクオン(03・5244・5426)。
(2016.10.12 民団新聞)