ALC祝辞
朴槿恵大統領は19日、ソウルで開かれた国際会議「アジアン・リーダーシップ・コンファレンス」(ALC)で行った祝辞で、韓半島南北統一について「南と北の住民がお互いを理解して疎通するところから始まる」とし、「分断の苦痛を解消するための民間交流と人道的民生協力をたゆまず推進していく」と強調した。
同時に6・25韓国戦争などにより南北に生き別れとなっている離散家族の再会要求や北韓の妊婦と幼児および障害者に対する支援など、政府の政策について言及した。
朴大統領は「アジアは大きな成長潜在力を持つが、北が核の脅威と挑発、孤立により成長の血脈を妨げている限り、アジアの真の安定と発展を期待するのは難しい」と指摘。「韓国は、いかなる挑発にも一貫した原則をもって断固対処し、北が国際社会との交流・協力を通じ正常な発展の道に進めるよう引き続き働きかけていく」と述べた。
韓国政府の「東北アジア平和協力構想」についても説明。「ユーラシア大陸を一つにするためには、まず韓半島を分断する鉄条網を取り除き、平和と共存の新たな秩序を作らなければならない。南北と国際社会が一緒に『DMZ世界生態平和公園』をつくり、南北に協力の通路を開くならば、東北アジアはもちろん世界平和にも大きく寄与する」と呼びかけた。
(2015.5.27 民団新聞)