<歴史資料館>植民地当時の韓日友好…企画展「独立運動と日本人」

29日から

　在日韓人歴史資料館は29日から企画展「日本における韓国独立運動と日本人」を開催する。国家報勲処、および独立記念館との共催。

　植民地時代、日本の各地で行われた韓国独立運動の正当性を認め、支援した日本人がいた。いわば、決定的な敵対関係にあったときでさえも「韓日友好の大切な火種」は育っていたのだ。主催の3団体は「韓日両国の友好関係を築くうえで歴史的な教訓として生かしたい」と話している。

　主な展示テーマは、敵国の首都・東京で独立を叫び、決起した韓国留学生たちと韓国留学生に影響を及ぼした吉野作造などの日本の知識人。2・8独立運動と3・1運動で逮捕された韓国人に理解を示した布施辰治などの日本人弁護士。さらに、朴烈、金祉燮、李奉昌、尹奉吉などの独立運動家も取り上げ、その思想と行動を紹介する。

　10月28日まで東京・港区の韓国中央会館別館2階企画展示室と韓国中央会館1階ロビー。

韓日学術会議も
独立記念館

　独立記念館韓国独立運動史研究所は29日、13時から東京・千代田区のＹＭＣＡアジア青少年センターで韓・日学術会議「日本における韓国独立運動と日本人」を開催する。テーマは次のとおり。

　▽「2・8独立運動と吉野作造」（姈美・立命館大学コリア研究センター専任研究員）▽「＜Ｊａｐａｎ　ａｄｖｅｒｔｉｓｅｒ＞の韓国独立運動報道とその影響」（洪善表・韓国独立運動史研究所責任研究委員）▽「日本における韓国独立運動と日本人弁護士の活動」（小野容照・京都大学人文科学研究所助教）▽大原社会問題研究所と在日韓人の社会運動」（金慶南・慶北大学教授／法政大学大原社会問題研究所客員研究員）▽「1930年代の日本における韓国独立運動と日本人」（尹素英・韓国独立運動史研究所研究委員）。在日韓人歴史資料館（03・3457・1088）。

（2016.9.14　民団新聞）