掲載日 : [2016-09-07] 照会数 : 8209
<創団70周年記念>母国訪問事業に300人…青年会結成40周年へ弾み
青年会(朴裕植中央本部会長)主催の「在日同胞青年母国訪問」事業に全国から約300人が参加することがわかった。当初の動員目標はほぼ達成したかっこうだ。青年会が次世代研修の一環として集めてきた青年はここ数年、平均200〜300人どまりだっただけに、組織活性化に向けて明るい材料となっている。
「在日同胞青年母国訪問」は民団の創団70周年記念事業の一環。7月のオリニジャンボリー、8月の次世代サマースクール(在日同胞の中学生、高校生、大学生対象)と続いてきた一連の次世代育成事業を締めくくるものだ。民団としても「青年会のさらなる活性化の契機にしたい」とバックアップしてきた。
日程はソウル市近郊を中心に22〜25日まで。初日は平和統一諮問会議の特別講演とウェルカムパーティー。2日目にDMZ視察と企業見学。3日目が本国青年とのソウル市内フィールドワークおよび「未来創造フォーラム」、夜はK‐POPライブを柱としたフェアウェルパーティーを予定している。
今回はあえて研修や座学を外して、体験型のイベントを多く組んだ。朴会長は「今回の母国訪問ではせっかく掘り起こした青年たちをどう組織に定着させていくかが課題となる。すなわち、各地方レベルで在日青年とのネットワークを構築し、連帯を広げていけるのかがキーワードだ。地方幹部の力量も課題となる」と期待する。
青年会は今回の「母国訪問事業」の成功に向けて、5月から首都圏を最重点に全国連帯強化キャラバンを行ってきた。基本は各地の韓国会館を拠点にした電話作戦と戸別訪問だ。
この間、比較的大きな成果を挙げたのが大阪、京都、兵庫を中心とする近畿圏の各青年会本部。特に大阪は唯一、目標を達成している。再建間もない奈良も6人と予想外に健闘した。
来年は青年会中央結成から40周年を迎える。今後、参加者の青年会への定着をどう促していくのかがカギとなる。
(2016.9.7 民団新聞)