河村建夫氏を新会長に選出
日韓親善協会中央会の2015年度年次総会が18日に東京都内で開かれ、新会長に河村建夫自民党衆議院議員(前同会理事長、日韓議員連盟幹事長兼任)を選出するとともに、韓日国交正常化50周年という節目の年に際し草の根交流を強化するために、10月に韓日親善協会と民団の3団体で1000人規模の「日韓親善友好の集い」をソウルで開催することなどを決定した。
河村新会長は「全国組織として民団と協調しながら、草の根の親善活動に尽くしてきた。日・韓賢人会議では、韓日親善協会中央会の金守漢会長から関係改善推進を安倍総理に直訴していただいた。日・韓議連合同役員会でも、お互いに意思疎通をもっと図り、理解し合うことの大切さを確認した。協会の活動をさらに高めることにより、大きな節目を迎えたこの50年を乗り切り、次の100年の高みに向けていっそう努力をしていきたい」と抱負を述べた。
新年度方針では、セウォル号沈没事故の影響で昨年中断された青少年交流訪日団を7月に受け入れることを決めた。その他、新副会長に保坂三蔵・東京会長、中川和雄・大阪会長、任泰洙・民団中央本部副団長の3人を追加、承認された。
総会後の懇親会で金守漢会長は、「韓日両国は切っても切れない不即不離の関係であることをあらためて心に固く誓い、両国関係の速やかな修復と発展があることを期待する」と述べた。日本外務省の伊原純一アジア大洋州局長は「両国間の懸案を一つでも二つでも解決して、50周年を祝うことができるよう引き続き全力を尽くしたい」と決意を表明した。
柳興洙駐日大使は「両国間には難しい問題が横たわっているが、それでもさまざまな分野で前進している。皆さんの目に見えるような成果が出るように私も頑張りたい」と新体制の日韓親善協会中央会を激励した。
日韓議連の額賀福志郎会長は「外交の目的は勝つことではなく負けないことだろう。日韓がウイン・ウインの関係になるためには、政治家がポピュリズムに流されてはいけない。お互いに長所を見て称えあって、前に進もう」と提言した。最後に民団中央本部の呉公太団長が「今秋の訪韓団を3団体の力で成功させよう」と呼びかけた。
(2015.5.27 民団新聞)