韓国から130社
商談会、留学生就職フェアも
韓日両国の経済交流拡大をめざしたイベント、「韓日経済交流プラザ」が7日、東京・千代田区のホテルで行われた。韓国の産業通商資源部が主催、KOTRA(大韓貿易投資振興公社)が主管。95年から毎年開催されているもので今年が20年目。とくに今年は韓日国交50周年を記念して、メーンの1対1輸出商談会のほか、投資説明会、韓日産業協力フォーラム、留学生就職フェア、スタートアップピッチなどを併行開催した。
商談会には韓国から自動車部品、機械プラントをはじめ電気・電子や電力資材、建設機械、生活雑貨など約130社が出展した。各ブースとも日本企業に自社の強みをアピールしながら事業連携や代理店など新規協力関係を呼びかけていた。
これまで日本企業との取引がなかった自動車部品加工メーカー「HAEDONG machinery」のマーケティングチームの朴クルさんは「日本進出の足がかりをめざし参加した。創業30年で培った技術と徹底的な品質管理による高品質部品の供給をPRした」と語っていた。
また3Dプリンターやケーブル部品を生産している「大健テックジャパン」の林利娘さんは午前中だけでも多くの商談をこなした。「3Dプリンターは業務用と家庭用に分け、幅広く日本で市場開発していきたい」と意気込みを見せていた。
この日、韓国からの留学生を対象とした就職フェアには電通や富士通などの大手を含む30社が出展し、日本企業への就職をめざす留学生と積極的な対話を行った。
企業側は「韓国人は責任感が強いので日本に留学している逸材を積極的に採用したい」「韓国への帰国後に現地で勤務してもらう人材も確保したい」と語っていた。
KOTRAの李承禧戦略事業チーム長は「日本企業への就職をめざす留学生は年々増えているし、積極採用を見せる企業も増えている。雇用を通じて韓日協力関係が深まる機会になればうれしい」と期待を込めていた。
会場ではまた「新しい50年に向かっての日韓産業協力」をテーマにしたフォーラムも行われた。
三星電子ジャパンの高橋敏夫常務と韓国三菱商事の石山博嗣社長が「韓日ビジネス協力の現状」をテーマに講演。両国企業の協力の実例などを解説した。また、亜細亜大学アジア研究所の奥田聡教授と大邱大学の金良姫教授が「新しい50年のための望ましい日韓経済協力関係」をテーマに、経済交流の現状とFTA(自由貿易協定)をはじめとした経済協力のあり方について講演を行った。
(2015.10.14 民団新聞)