掲載日 : [2016-01-15] 照会数 : 6667
<民団中央・東京合同新年会>協働時代国民レベルで築こう…来賓の祝辞(要旨)
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日本側
■額賀福志郎・日韓議員連盟会長(自民党衆議院議員)
東北ア安定の基軸に
昨年12月28日に日韓間の最大の懸案であった慰安婦問題で「最終的・不可逆的解決」で合意をみた。両国関係は新しいスタート台に入った。お互いに誠意を持ち着実に合意を実行することだと考えます。
北朝鮮が核実験を行った。日韓は、自由と民主主義と平和を共有する最も重要な隣国だ。この地域の安定と国民生活の安定を図るために緊密な関係をより強化しなければならない。
民団の方も、両国の議員連盟も同じ思いで今年がお互いによい年になるようがんばっていきましょう。また、18年の平昌冬季五輪、20年の東京五輪を成功に導きながら、新しい日韓関係を一緒に構築していきたい。
■河村建夫・日韓親善協会中央会会長(自民党衆議院議員)
民団と協力し新たな韓流を
今年は民団にとりましても創団70周年という記念すべき年です。日韓関係では新しい時代をつくろうとする年であり、日韓親善協会を通じて両国関係のさらなる高みに向けて努力していきたい。国交正常化50周年の昨年、多くのみなさんの努力の甲斐があって、年末に、新たな関係の構築に向けての大きな第一歩が記された。民団の皆さんとさらに勉強を深めながら、共同で朝鮮通信使をユネスコ世界記憶遺産に登録したい。
今年はその年です。いろいろな課題もあるが、親善協会と民団のみなさんと力を合わせて、さらにすばらしい韓流ブームをつくっていきたい。
■岡田克也・民主党代表
国民レベルでさらに絆強く
昨年12月、慰安婦問題について政府間で合意ができた。心から喜びたい。
いろいろ難しい問題が残っているかもしれないが、政治家同士、しっかりこれを乗り越えていきたい。
昨年、朴槿恵大統領と会った際に述べたことですが、日韓両国関係について、なかよくすることに理屈や説明はいらない、あたりまえのことと思っています。今年は日韓関係を、政治家だけでなく国民レベルでさらに絆を深めなければならない年です。お互いに努力してよい関係をつくっていきましょう。
■高木美智代・公明党政務調査副会長
「ヘイト」根絶全力で進める
日韓関係の冷え込んだ流れをなんとか変えていかなければならないとの思いから昨年10月、山口那津男代表らが訪韓し、朴槿惠大統領に安倍総理の親書を手渡した。年末に慰安婦問題について大転換を迎えた。
北朝鮮の核問題を含め今後も緊密な協力が必要だ。世界の情勢が不安定になっている今こそ、東アジアの平和のために日韓、そして米中を巻き込んだ安定が大事です。
ヘイトスピーチについては、なんとしても根絶しなければならない。わが党の全地方議員をあげて政府に対応の強さを求めて行動を起こしている。日本が本当に人権を守る国、平和な国の流れを堅持できるよう、党としてがんばります。
■山下芳生・日本共産党書記局長
過去の歴史を正面から直視
昨年末には日本軍慰安婦問題での両国合意が行われた。問題解決に向けての前進といえる。今回の合意とそれに基づく措置が、元慰安婦の方々の人間としての名誉と尊厳を回復し、問題の全面的な解決につながるよう努力しなければならない。その点で日本が過去の歴史に正面から向き合い過ちを真摯に反省し未来の教訓として生かす。この姿勢を明確にし堅持し続けることが何よりも大事と考えます。
ヘイトスピーチについても根絶にむけたあらたな前進をつくりたい。この問題には与党も野党もありません。永住外国人の地方参政権についても、超党派で力を合わせ実現に向け努力を続けたい。
■吉田忠智・社民党党首
民団の懸け橋努力には感謝
昨年5月、社民党党首としては14年ぶりに訪韓し、議会、政府関係者、政党代表者や市民運動のリーダーと意見を交換した。昨年末に日韓両政府間で慰安婦問題の解決へ最終的合意がなされた。植民地支配など過去の歴史を直視し、反省の上に立って行動することが何よりも重要だ。
民団のみなさんが、これまで在日韓国人の地位向上、生活改善や日韓の友好関係の促進に多大な努力をしてきた。長年にわたる努力に感謝申し上げながら、あらためて国交正常化51年目のこの年から新たなスタートを切る必要があると思う。
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韓国側
■徐清源・韓日議員連盟会長(セヌリ党最高委員)
多角協力あってこそ
昨年は少し重い気持ちで参加したが、今年はそうではない。韓日間の長年の懸案であった「慰安婦問題」の解決に向け昨年末に両国政府間で合意を見たからだ。このような合意までには柳興洙大使、韓日親善協会中央会の金守漢会長、日韓議員連盟の額賀福志郎会長、日韓親善協会中央会の河村建夫会長、太田昭宏公明党全国議員団会議議長、岡田克也民主党代表など多くの方々の力添えがあった。
合意事項の誠実な履行と相互信頼関係の強化へ、私たち政治家が引き続き努力しなければなりません。
在日同胞を苦しめているヘイトスピーチについては、根絶へ規制法が速やかに成立するよう日本側の尽力をお願いしたい。
■金守漢・韓日親善協会中央会会長
不可分の関係草の根交流で
最近まで、韓日関係は不幸にも大変冷たい空気が流れていた。幸い両国首脳が昨年11月に会談し、年末には友好親善関係の構築のために懸案の解決へ大きな決断をした。両国の関係は、双方の国民一人ひとりが力を合わせ心を通わせ交流を進めることで親密度を増し発展するものと確信します。韓日は不可分の関係だというのが私の信念です。
韓日親善協会では、ささやかですが草の根の交流を着実に進めてきた。韓日親善協会と日韓親善協会の育成・発展へ、これまでに増しての応援をお願いします。
(2016.1.15 民団新聞)