掲載日 : [2016-05-25] 照会数 : 5704
民団奈良の企画採用…市公募「東アジア文化都市」事業
【奈良】日本の2016年「東アジア文化都市」開催都市に決定した奈良市が公募していた市民連携事業の一つとして、民団奈良本部(黄泰壽団長)の提案した「韓日親善友好韓国伝統文化公演in奈良」が選ばれた。
民団が実行委員会(委員長・仲川げん奈良市長)による2次審査に臨んで、東アジアと深いつながりのある「国際都市」としての奈良市を前面に出す「多文化共生」をキーワードに事業趣旨を説明したところ、採択通知書が2日付で届いた。
実行委事務局は、「民団からの提案の評判がとてもよくて、審査委員の全員一致で採用が決まった。事業の成功を楽しみにしている」と話している。これを受けて民団は、奈良県日韓親善協会と共同で事業体制を構築していくことになった。
民団が今回、韓国伝統文化公演に招請を予定しているのは、韓国国楽院に所属する人間国宝級の大家ばかり。処容舞は印南順さん、太平舞が李明子さん、サルプリ(李梅芳流)は金正女さん。 メーン公演は12月17日、ならまちセンター市民ホールで。翌日にはワークショップと市民体験講座で東アジア地域での市民レベルの交流と友好の未来を展望する。
「東アジア文化都市」構想は韓日中文化相会合での合意に基き、14年から始まった国家プロジェクト。3カ国が文化による発展をめざす都市をそれぞれ1カ所選定し、それぞれの都市がさまざまな文化プログラムを通して交流するもの。
(2016.5.25 民団新聞)