掲載日 : [2016-06-29] 照会数 : 5507
「ヘイトスピーチ、許さない。」攻めの啓発、広報…法務省人権擁護局
[ ソラリアビジョンを使った啓発映像(西鉄福岡駅) ]
デモ現場ピンポイントで
ヘイトスピーチ対策法が施行されたことにより、法務省人権擁護局が「ヘイトスピーチ、許さない。」を前面に打ち出した攻めの啓発・広報活動を各地で展開している。
法施行直後の11日に見慣れた黄色の啓発ポスターを法務省の掲示板にズラリと並べたのにも強い意思がうかがえる。よく見ると、法が施行されたことを知らせる但し書きが新たに加わったのがわかる。人権擁護局では「時間的に新たにポスターを作りなおす時間がなかったので、法律の施行を知らせる一文を貼り付けた」とのこと。
川崎市ではデモ当日の5日、JR川崎駅ビル内「アゼリアビジョン」で啓発スポット映像を毎時9回放映。デモ現場近くの中原平和公園では広告宣伝車(アドトラック)を使った啓発活動を行った。このほか、JR川崎、京急川崎、JR武蔵小杉、東急武蔵小杉、東急元住吉の各駅構内でも啓発ポスターを貼りだし、「ヘイトスピーチ許すまじ」の姿勢をアピールした。
19日には大阪市と福岡市でもヘイトデモが行われた。この日は大阪市道頓堀戎橋のトンボリステーションS&Wと西鉄福岡駅のソラリアビジョンを使ってそれぞれ毎時8回、啓発スポット映像を流した。川崎市同様、両市内の主要駅構内には一斉に啓発ポスターが張り出された。法務省によれば、費用は今年度の啓発に必要な予算を充てたという。補正予算は組んでいない。
(2016.6.29 民団新聞)