高齢者の生きがいづくりを応援する「プラチナファッションショー」(同実行委員会主催、川崎市共催)が4日、川崎市幸区の幸市民館で開かれた。2回目となる今回は、シニア世代がより輝くことを願ってタイトルを「プラチナ…」に改めた。
参加者は市内在住の65歳以上の67人、うち男性4人、外国籍は在日同胞のハルモニ2人。平均年齢は73歳で、最高齢は90歳(4人)だった。
公募で集まった参加者たちは昨年10月からウォーキングやメイクのレッスンを重ねて本番に臨んだ。
在日同胞の趙良葉さん(77)と尹正子さん(74)は、韓国の結婚式のとき、両親にあいさつする伝統儀式「ペベク」で新郎・新婦が着用する衣装で舞台に立った。趙さんは2回目の出場とあって、堂々としたウォーキングを披露。ポーズも決まり終始笑顔だった。
趙さんに誘われて参加した尹さんは、少々ぎこちなさもあったがポーズを取ると会場から「イッポヨー」と声がかかった。 今年は市政90周年という節目にあわせ、90歳の野村ツルさん、山崎浦子さんら4人が、福田紀彦市長、鈴木茂哉実行委員長などのエスコートで登場すると、大きな拍手が送られた。
ファッションショーの運営を担っている川崎市「市民・こども局市民文化室」音楽のまち推進担当課長の三瓶清美さんは「レッスンは10回行うが参加者同士が親しくなり、いいものを作って行こうという団結力を今年は非常に感じた」と話す。来年は中原区での開催を予定している。
(2015.3.18 民団新聞)