掲載日 : [2022-04-28] 照会数 : 5789
新体制でアフターコロナへ…14地方本部団長決まる
3機関長の任期を迎えた民団の地方大会・総会が4月24日までに15地方で開催され、14地方で改選を終えた。このうち、北海道、愛知、広島、長崎、埼玉、群馬の6地方本部で新しい団長が選出された。また、傘下団体である青年会の東京と大阪の両地方本部、婦人会岐阜でも役員改選が行われた。
北海道など6人新任…群馬と長崎が2機関制へ移行
東京 李壽源団長再選
【東京】東京本部(李壽源団長)の第52回大会は、16日、東京都内の会議施設で開催。団長と監察委員長には2人ずつ立候補し、前回に続く選挙戦となった。議長には安容範前監察委員長が単独で立候補した。
団長選挙は地方委員と代議員合わせて325人による投票の結果、現職の李壽源氏が過半数を超える167票で当選した。呉永錫氏(前議長)は157票だった。(無効票2)、監察委員長には李康浩氏(大田支部支団長)と朴昭男氏(前本部副団長)が立候補。216票を獲得した朴氏が当選した。副団長、副議長、監察委員は後日発表で各機関長に一任、事務局長には現職の鄭文吉氏が認准された。
李団長は「就任中の2年間、コロナ禍が続いたが、創意工夫しながら各種事業を展開してきたように、各支部と一体となって組織活性化を図りたい」と述べた。
新年度活動方針の骨格は中央本部に準じながら、「アフターコロナ」の一環として、団員家庭の訪問活動に積極的に展開していくことや次世代育成へ青年会への支援強化など。
茨城 3機関長再選で2期目に
【茨城】茨城本部(金桂一団長)の第55回大会は16日に本部会館で開催。1期目を終えた3機関長の改選では金桂一団長、権民陽議長、韓東洙監察委員長がそろって再選された。
地方委員会で採択された新年度重点方針は①団員の生活支援②次世代育成③地域における韓日友好・共生促進など。
埼玉 新団長に崔洛文氏
【埼玉】埼玉本部(田虓玔団長)の第43回大会は16日、同本部で開催し、2期6年間の任期を終えた田団長の後任として、川口支部の顧問で川口ハングル学校校長を歴任した崔洛文氏を選出した。白守義議長は再選、監察委員長に元東部支団長の鄭東出氏を選出した。
崔団長は「団員一人ひとりの民団になるように3年間頑張っていきたい。皆さんの意見を汲み上げ、まとめ上げていきたい」と抱負。
群馬 新団長に趙武雄氏
2機関制度に移行
【群馬】群馬本部(権在一団長)の第6回定期総会は23日に旧桐生支部会館で開催、新団長に前副団長の趙武雄氏を選出した。朴政志監察委員長は再選。
趙団長は「団員数の減少と高齢化など、大変厳しい状態の中、前団長の志を引継ぎ活性化に努めていきたい。団員皆様の協力があってこその民団。厳しい船出だが、一層の協力と尽力をお願いします」と呼びかけた。
また、①前橋にある本部会館の売却②本部の旧桐生支部への移転③2機関制(団長と監察委員長)への移行を承認した。
長野 3機関長再選で2期目に
【長野】長野本部(金龍洙)の第43回大会は17日に開催。1期目を終えた金龍洙団長、高昌星議長、鄭研吉監察委員長の3機関長がいずれも再選され2期目を迎えた。
3機関長とも2世ということもあり、金団長は「幹部の若返りを一層図り、韓日関係の改善へ私たち民団が民間レベルでの交流を深め、懸け橋的役割を果たそう」と呼びかけた。
新潟 鄭和仁団長が再選され2期目
【新潟】新潟本部(金龍洙団長)の第53回大会は18日に開催。役員改選では鄭和仁団長が再選され2期目を務める。議長は前監察委員長の張元博氏、監察委員長は前議長の朴浩昌氏が選出された。
北海道 3機関長交代
団長朴耕成、議長姜英彦、監察委員長金南賢
【北海道】民団北海道本部(李圭亮団長)の第44回地方大会は15日に開催。任期満了に伴う役員改選で、団長に朴耕成前副団長、議長に姜英彦氏(直選地方委員)、監察委員長には金南賢氏(本部元副議長)が選ばれた。いずれも新任。
活動方針は韓日親善、次世代育成など。
山形も3機関長2期目に
【山形】山形本部(金龍洙団長)の第28回定期総会は18日に本部会館で開催。任期満了に伴う役員改選で、朱帝圭団長、金泰守議長、李容仁監察委員長の3機関長全員が再選となった。
朱団長は「コロナ禍を克服し韓日親善や幅広い同胞の手助けになる活動を展開したい」とあいさつ。
愛知 3機関長全員交代…新団長に河隆實前副団長
【愛知】愛知本部(朴茂安団長)の第42回大会は24日、本部会館に地方委員・代議員108人が出席して開かれ、任期満了にともなう役員改選では、団長に河隆實前副団長、議長に蔡駿二前副議長、監察委員長に白慶欽前監察委員がそれぞれ単独立候補で当選した。
河団長は「前団長から、人に対するボランティア精神を学び、民団で人生の勉強をたくさんさせてもらった。愛知の代表として3年間、在日韓国社会の発展に邁進していく」と抱負。蔡議長も「3機関が力を合わせて民団発展へ進む」と述べ、白新監察委員長は「公明正大にしっかりと監察の仕事をしていく」と述べた。
副団長には、成功、李豊宏、李玉順の3氏(1人保留)。副議長には、尹大辰、張盛之の両氏。監察委員は張桂江氏(1人保留)がそれぞれ、指名された。
先だって開催した地方委員会では新年度活動方針として①制度や機構の改革を議論していく「組織向上委員会」の設置②「司法書士相談」の新設、オリニ事業の推進③「韓日歴史・文化フォーラム」の継続開催などを決めた。
和歌山 3機関長が3期目に
【和歌山】和歌山本部(孫文敏団長)の第55回大会は24日に開催。孫団長が2期6年を終えたが、今年の中央委員会で「過疎地方本部団長の3期連続就任容認」との改正された就任規定を適用。孫団長、姜玄哲監察委員長、裴栄児議長がともに再選された。
広島 3機関長交代…新団長は元広島韓商会長の金基成氏
【広島】広島本部(李英俊団長)の第36回大会は24日、本部会館で開催。2期6年間の任期を終えた李団長の後任には、元広島韓商会長の金基成氏が就任した。議長は成龍植氏(広島韓商副会長)、監察委員長には前監察委員の金昌年氏がそれぞれ選出された。
金団長は「コロナ禍が続くが、民団のネットワークをさらに広げ県内同胞の拠り所として頼れる民団をめざしていきたい」と抱負。
長崎 団長に前議長の朴正煥氏…2期管制に移行
【長崎】長崎本部(姜成春団長)の第55回大会は17日に諫早市のホテルで開催。任期満了による役員改選では団長に前議長の朴正煥氏を選出した。監察委員長は宋福石氏が再選された。
新団長の朴氏は「組織基盤強化のためには人が必要不可欠。新定住同胞、日本国籍同胞との交流に努め次を担う人材確保に尽力する」と抱負を述べた。
また、大会では2機関制度に移行することが承認された。
◆三重と岐阜は特例で任期延長
2期6年の任期を満了したが3機関長立候補者がいなかったため、昨年の大会を休会していた、三重と岐阜が中央本部による「コロナ禍の特例措置」として容認を受け、今年1年間限定で任期を延長した。
三重本部(殷慶基団長)は17日、同本部会館で続会したが、今年も3機関長ともに立候補者がなく、殷慶基団長、諸葛成洙議長、李相洪監察委員長が1年限定で続行することになった。
殷団長は「今年1年、皆さんと一緒に出来ることをしっかり行い、がんばっていく」と抱負。
新年度方針はオリニ事業などの次世代育成強化、同胞家庭訪問、韓日親善交流事業など。なお、この日3・1節記念式を開催した。
岐阜本部(董勝正団長)の第38回大会は20日に続会。今回も立候補者が登場したかったことで特例措置として、董勝正団長のほか、柳在鉉議長、李恵右監察委員長を1年間限定で任期を延長した。
新年度活動方針は生活相談の拡充と歳末助け合い事業の強化など。
(2022.04.27 民団新聞)