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次世代育成に期待 同胞の力と心結集して駐日本国大韓民国特命全権大使 権哲賢 2011年を迎え、民団新聞を通じ、在日同胞皆様に新年のごあいさつを申し上げることを大変うれしく思います。
昨年、大韓民国は幾度の危機の中でも未来へ伸びゆく新たなチャンスを創り出し、また多くを成就しました。
OECD会員国の中で最も早く国際金融危機を克服し、最高水準の成長率を記録して世界輸出7位の偉業を達成しました。また、G20首脳会議の議長国としての役割を成功裡に遂行することで、国際社会を牽引していくグローバルリーダーとして脚光を浴びました。
経済危機克服と国際的懸案への対応過程で、韓国が見せた底力は国際社会において高い評価を受けました。
「グローバル・コリア」と「より大きな大韓民国」を創り上げていく道のりで、大きな役割を果たしている在日同胞皆様の寄与と協力に心から感謝申し上げます。
昨年は日本による韓国強制併合100年という歴史の節目の年でした。韓日関係は両国政府と国民、そして在日同胞皆様の努力で、いつよりも円満で良好な協力関係を維持しています。
過去より一歩進んだ内容で評価を受けた菅直人首相の談話が発表され、李明博大統領は光復節の祝辞を通じて肯定的に応じ、韓日両国が過去のしがらみから脱し、未来へ進む転機を整えました。あわせて、朝鮮総督府を経由して日本に搬出された民族書籍1205点を返還する協定を締結し、東京六本木ヒルズで「韓日祝祭ハンマダン」を開催、両国市民が言葉や文化の壁を越えて、ひとつになる場を作りあげました。
このような雰囲気を受け継ぎ、新たな100年の元年となる2011年も韓日関係がさらに発展する年となるよう、皆が力を集めなければなりません。
私たちの前には多くの課題があります。北韓による天安艦爆沈、延坪島砲撃挑発によって、険しい安保の現実を悟り、厳重な警戒心で固い精神武装をしなければなりません。
北韓の脅威に断固として対処をしながらも、南北間の和解と協力を増進させ、韓半島の平和と安定を確保し、自由と平和、そして繁栄を享受する統一祖国の夢を実現する必要があります。
今私たちは、歴史上最高のチャンスを迎えています。世界的な金融危機を克服した底力をうまく活用して、国運上昇の機会とすべきであり、これまで成し遂げた産業化と民主化をこえて、全国民がともによく生き、高い品格を備えた先進一流国家を建設するために心血を注ぐ必要があります。そのために国内外のすべての同胞が力と心を結集すべき時なのです。
あわせて、在日同胞社会の構造的な変化の中で、韓国語を使用することなどを通じたアイデンティティの強化とともに、次世代育成、同胞社会の和合と団結がどの時よりも必要なところであり、そのために皆様が関心と努力を持続するよう期待します。
これまで、国難のたびに、強い思いやりと熱い愛国心で困難を克服し、むしろ発展の契機にしていただいた同胞皆様に改めて、深い感謝を申し上げ、私もまた、同胞社会の発展と和合のために最善を尽くすことを約束いたします。
今年一年の在日同胞社会の新たな躍進と、皆様のご健勝とご幸運をお祈り申し上げます。
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さらなる飛躍めざせ 「地方参政権」必ず成就を民団中央本部 議長 黄迎満 昨年を振り返ってみますと、政権交代を果たした民主党が主体となり、党の公約でもある永住外国人の地方参政権問題に大きな転機がもたらされるとの希望を込めた一年でした。
ところが、国会のねじれ現象などの政界混迷を背景に、一部議員の頑迷な反対行動と執拗な報道による反対キャンペーンによって、私たちの念願である地方参政権は現在、立法化のチャンスが大幅に延期される事態になってしまいました。誠に残念でなりません。
他方、私たちは韓国強制併合100年目に当たり、韓・日両国の友好と日本人と在日同胞の共生という未来志向の韓日関係を築くべく、東京と大阪で歴史シンポジウムを開催しました。歴史認識を一定限度共通なものにする契機が、歴史を歪曲しない下地づくりにつながったと自負するものです。
私たち在日同胞の努力にもかかわらず、韓半島では在日同胞社会を震撼させる事態が相次いで起こりました。
北韓が3月にわが国の哨戒艦である天安艦を撃沈し、その事実を認めず謝罪もしないまま、11月には休戦協定を踏みにじり、民間人をも犠牲にする延坪島砲撃を引き起こしたのです。
韓半島に人為的な緊張状態をつくりだす北韓の相次ぐ武力挑発は、韓半島の平和と安定を願う私たちに冷水を浴びせました。私たちはソウルと日本各地で糾弾抗議行動を行ってきましたが、同族として北韓の蛮行を断じて許すわけにはいきません。
在日同胞の皆さん。民団は今年で創団65周年を迎えます。輝かしい節目の年に、私たちはさらに飛躍をしなければなりません。
まずは、18年間全力を尽くしてきた地方参政権獲得運動です。在日同胞が韓国人として子々孫々誇りを持って生きる担保となる参政権は、不退転の決意と忍耐、そして団結した底力を発揮して、立ちはだかる困難と悪条件を克服し、必ずや勝利に導いていかなくてはなりません。
次に、長引く不況で在日同胞の経済状況は依然として厳しいものがありますが、在日同胞の指導母体である民団の財政自立のために、緊要な課題として全同胞が一丸となって取り組まなければなりません。
依然として緊張が高まる韓半島情勢に関しては、北の挑発を能動的に封じ込める韓・米・日の関係強化に、在日同胞として世論喚起に力を尽くし、東北アジアと韓半島の平和維持に最善の努力をしなければなりません。
創団65周年の年が始動します。これまでの歴史に対する誇りと自負心、さらに傘下団体を含む全団的な力で、私たちに課せられた課題を全力で実行する新たな転機を迎える年にしていきましょう。
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民団中央本部 監察委員長 金昌植過疎組織の支援急務 多様化する同胞社会を牽引 わが民族にとって、昨年は厳しい試練の一年でした。3月に天安艦が北韓に撃沈され、国防の最前線に立つ多くの若者の命が無残にも奪われました。11月には延坪島無差別砲撃が勃発しました。
今この時点でも、韓半島では一触即発の緊迫した状況が続いていると思うと、慙愧の念に耐えません。
韓国戦争の休戦後、初めて民間人を巻き込んだ延坪島砲撃は、明白な休戦協定違反であり、南北基本合意書や国連憲章に違反する到底許しがたい蛮行です。金正日の健康悪化問題が引き金になり、急いで金正恩に世襲交代させる過程で引き起こされた軍事行動は、強盛大国化にひた走る一環であり、決して一過性のものではありません。
私たちが享受する自由と民主主義は、磐石の国家安保があってこそ維持できるものです。韓半島が戦争の脅威にさらされている状況下、私たちは韓半島の平和と安定に、在日同胞の立場から全力を尽くさなければなりません。
と同時に、民団を敵対組織から守るため、決死の覚悟で向き合わなくてはならないと同胞一人ひとりが自覚すべきです。朝鮮総連は北韓の虚偽報道に便乗し、在日同胞社会をいたずらに混乱させる虚偽宣伝に躍起になっています。
私たちは北韓に追従する総連幹部を糾弾する一方で、良識ある総連同胞が一刻も早く北韓の呪縛から解放され、民族の良心に立ち返るよう訴えていかなくてはなりません。
在日同胞の皆さん。念願である地方参政権が日本の政局不安のあおりを受けて持久戦を強いられていますが、私たちは参政権獲得まで不退転の決意で闘うことを何度も確認しています。道は厳しくても団結力で前進あるのみです。
その一方で、在外国民の一員として、来年から行使できる在外選挙権について厳重な注意が必要です。韓国籍に切り替えながらも、未だに総連に身を置き、水面下で活動している者たちが、北韓の指令を受けて韓国の選挙を悪用する危険があるからです。彼らの策動を水際で阻止することも、大韓民国の自由民主主義を守る崇高な私たちの使命であることを忘れてはなりません。
民団は今年で創団65周年を迎えます。草創期の1世から日本生まれの2世、3世が同胞社会の主体になる過程で、価値観が大きく変化してきました。多様化する在日同胞社会の需要を束ねていく民団は、課題である財政不足や人材不足、特に過疎の地方本部や支部に対する支援と対策を講じなければなりません。
次世代育成に全力を尽くしながら、監察委員会は今後も監察機関としての義務と役割を果たしていく所存です。
新しい年が同胞の皆さん一人ひとりにとって、幸多い年になるようお祈りしながら、新年の挨拶といたします。
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後代にも魅力ある婦人会へ在日大韓婦人会中央本部会長 余玉善 昨年は6〜7月の全国大研修会、9月の本国研修会を通して、会員皆様に次世代育成を呼びかけ、重点方針として力を注いでまいりました。
婦人会中央本部はもちろん、全国地方本部・支部でも若い世代が必要とされてます。これからも大きな課題を考え、若い世代から見て尊敬され信頼される婦人会、魅力あふれる婦人会作りに力を注いでまいります。
そして祖国韓国においてはリーマンショックから世界の中でいち早く立ち直り、昨年11月、G20首脳会議をアジアで初めて韓国ソウルで開催、大成功裏に終わりました。
私たちは成長した祖国韓国を誇りに思います。半面、北韓による哨戒艦撃沈、延坪島無差別砲撃によって軍人、民間人が犠牲となり多くの方々が深い心の傷を負いました。
私は一人のオモニとして悲しみと怒りを感じております。このような蛮行を即刻やめるよう、北韓に強く訴えるものであります。
私たちはこれからも尊敬され、信頼される在日婦人会をめざし、たゆまぬ努力と祖国韓国との懸け橋、世界平和への貢献、地域住民との文化交流にも日々邁進していきます。
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韓商組織の改革を全力推進在日韓国商工会議所会長 崔鐘太 本会議所では「改革実行! 新たなる在日力」をミッションに五つの委員会活動等を中心に、「韓日経済交流の推進」「コリアンネットワーク構築」「知的プロフェッショナル集団の創造」の3大基本戦略を推進しています。
特に、昨年4月には中国韓国商会との間で姉妹結縁しました。2009年度の米州韓人商工人総連合会との姉妹結縁調印とともに、国境を越えたビジネスネットワークを一層推進します。
また昨年3月、韓国民団近畿地区協議会と協同で在日同胞公園墓地「無窮花(むくげ)の郷(さと)」事業をスタート。1000区画を在日同胞専用区画として整え、今後同胞無縁仏の慰霊塔建立も行う予定です。
また、在日経済分野に関する研究・提言機関として、そして世界レベルで活躍できる人材育成機関として「在日韓商総合研究センター(韓商総研)」設置を進めています。さらに、全国韓商ネットワーク活用と会員企業等へのサービス提供等を目的にネットショッピング「韓商モール」をスタート致しました。
大きく変化する時代・経済環境に能動的に対応し、在日経済の発展に向けて、韓商組織の改革等を全力推進します。
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引き続き組合の合併・統合図る在日韓国人信用組合協会会長 権東鉉 本国経済は世界的な減速傾向にもかかわらず、輸出好調が続いており、政府は「G20時代の貿易政策方向」を発表しました。また、今年は貿易規模が初めて1兆ドル突破が予測され、順調な成長が見込まれています。
一方、日本経済は今年の半ばまでは、世界経済の成長減速による輸出の減少や、国内でも自動車、家電製品を中心に消費が落ち込むと考えられ、夏場までの調整局面を経て、回復軌道に復し景気は加速していくと言われております。
金融面は日本銀行が実質ゼロ金利への利下げ等、包括的緩和策を打ち出しており、今後もデフレ脱却への信用緩和を進めていくと思われます。
金融庁は「中小企業等金融円滑化法」を来年3月まで延長しました。一定の効果の反面、金融機関が「隠れ不良債権」を抱え込むとの指摘もあり、当協会会員組合は引き続きその対応に追われることでしょう。
韓信協はこのような経済・金融環境の中で、厳しい経営を強いられている在日同胞社会及び地域経済の活性化、特に、金融の円滑化へ尽力します。
また、引き続き組合の規模や地域を問わず、できるところからの合併・統合を進めていきます。
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一段と高い「成功神話」を築く新韓金融持株会社会長 柳時烈 昨年は創業以来、最も混乱した厳しい時期でした。
昨年の事態によって、変わらぬご支援をいただいてきた在日同胞皆様の信頼を傷つけたことに、私ども役職員一同、深く反省しその責任を痛感しています。
厳しい状況下でも新韓金融グループは、第3四半期(7〜9月期)まではもちろん、事態が発生した9月以降11月末まで、韓国国内の金融グループ中、最も優れた実績を収めました。これは、在日同胞皆様のご支援、そして、ここで揺らいではならぬ職員の切実な覚悟の結果と思います。
2万3千人余りの役職員は事態を賢明に乗り越え、信頼回復へ全力を注ぎます。
これまでの成功を超えて、一層輝かしく尊敬される「ワールドクラス金融グループ」として実を結ぶよう、襟を正して力強く前進していきます。
日本現地でこのような志を実現するため、2009年SBJ銀行が発足しました。ここを通じて皆様の経済活動を支援し、在日同胞社会貢献へ最善を尽くします。
新韓金融グループの更なる飛躍を見守り、力と勇気を与えてください。今までの業績よりも一段と高い「成功神話」を築いていきます。
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未来型の投資分野を調査・研究(社)本国投資協会会長 梁龍雄 当投資協会が1974年に大阪で設立総会を開いて37年目を迎えることになりました。その間、韓国経済は大きく発展し、先進国に仲間入りするようになりました。経済基盤の脆弱だったかつての本国に対する一世の投資が無かったら、今の経済成長は不可能なものだったに違いありません。
特に昨年、「G20首脳会議」の成功的な韓国開催で世界経済の新しい秩序を主導することが出来ましたし、国の品格も一段と高まって韓国経済の底力を見せました。
在日社会も1〜2世から3〜4世へと、世代交代がだいぶ進行しておりますが、このような現状を踏まえ、これからの在日の本国投資も未来志向的な形を取っていくべきでしょう。当協会としては、新しい投資分野に対する調査、研究とともに、本国への投資を望む在日をより効果的に支援するための新しい取り組み、業務の見直しなどによって、協会の一層の活性化と充実化を図ります。
このような課題を実現するために、なによりも会員社皆様の一層のご関心とご支援を改めてお願い申し上げます。
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スポーツ通じ青少年育成在日大韓体育会中央本部会長 朴安淳 昨年はバンクーバー冬季五輪に始まり、南アフリカW杯、女子U20、U17W杯、そして広州アジア大会で韓国スポーツの底力を誇示しました。実に誇らしい1年でした。
スポーツを通じた在日青少年の育成に力を注ぐ本会では、韓国国体への在日同胞選手団派遣事業において、1953年から現在まで57年間にわたって、延べ8500人にもおよぶ選手団を派遣してきました。
昨年の第91回慶尚南道大会では、民団をはじめ各級組織の皆さまの熱意あふれるご支援とご協力のもと、251人の選手団を派遣しました。
ここ3年間、あと一歩のところで海外同胞の部・総合優勝を逃し、涙を飲み続けてきましたが、4年ぶりに総合優勝の栄誉を勝ち取りました。
私たち体育会の使命は、スポーツを通じてひとりでも多くの在日同胞青少年を育成し、祖国の国体や各種スポーツ事業への参加を通じて、韓国人としてのプライドと喜びを与えることであると考えております。
本会ではこうした歴史を継承し、今年迎える民団の創団65周年事業とも連携しながら、同胞社会の絆をより深めるスポーツイベントの開催に全力を尽くします。
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地方組織拡大へ民団とスクラム在日韓国青年会中央本部会長 朴善貴 昨年は、在日韓国人青年のネットワーク拡大を目指し、地方本部再建に力を入れて取り組みました。現在、青年会は全国15地方本部を組織していますが、その多くが在日韓国人の多住地域です。
青年会の使命の一つが同胞青年の交流と団結である限り、全ての青年に窓口を広げ、集う機会を作らねばなりません。また、民団にとって次世代育成は重要課題です。
民団の活性化のためにも、様々な活動の経験を積み、青年層と民団をつなぐパイプ役として、全国に青年会が組織されなければなりません。
地方本部再建の加速化には、全団的な盛り上がりと支援が欠かせません。今年も民団と青年会が一体となり一つでも多く再建へ取り組みます。
また、今年も地方参政権や中学歴史教科書採択、自制の利かない北韓・朝鮮総連への対応など、社会に大きな影響を与える課題が山積みです。
青年会は、若者らしい行動力と発想力を生かし、常に前進を心掛け、在日・韓国・日本社会の安寧へ尽力します。
新たな一年が、在日韓国人社会飛躍の年となり、青年会がその一助を担えるよう、皆様の変わらぬご支援、ご協力をお願いいたします。
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安保なくして平和は守れず在日学徒義勇軍同志会会長 李奉男 昨年、6・25動乱勃発から60年を迎えた私たち学徒義勇軍は、韓半島の平和と安定に命ある限り尽くすことをあらためて固く決意しました。
ところが、わが国を取り巻く状況は、自らの意志で救国戦線に立った私たち老兵の胸を今もかきむしらせています。3月の天安艦撃沈の悲痛な記憶も消えぬまま、北韓は休戦協定を踏みにじり、民間人が住む延坪島を無差別砲撃する蛮行を繰り返しました。
卑怯極まる一連の武力挑発は、6・25に匹敵するものであり、北韓はひたすら戦争行為に突っ走っていると断罪しても仕切れません。と同時に、北韓に対して宥和政策で臨んだ悪夢の10年間が、結果的に軍の士気を低下させ、前途洋々の多くの青年の未来を奪ったと言っても過言ではありません。わが民族の歴史に加えられた、同族による新たな惨劇の責任はどこにあるのでしょうか。
私たちは満腔の怒りとともに、犯罪国家北韓とそれに追従するだけの朝鮮総連の動向に全神経を注がなくてはなりません。本国も在日も一体となり、「安保なくして国家存立なし」の立場を決然と示し、栄えある大韓民国の自由と民主主義を死守していきましょう。
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新たな同胞社会へ自己研鑽在日韓国学生会中央本部会長 金重伸 昨年は、悲しいことに韓国社会を揺るがす凄惨な事件が続きました。それは我々学生会、ひいては在日韓国人学生にも避けて通れないものでした。今年はそれら多くの問題解決へ学生会としても貢献し、在日韓国人学生として新たな在日社会構築への自己研鑽の一年にします。
2月21日から4日間、学生会中央本部は愛知、大阪地方本部とともにKSJW(冬季ジャンボリー)を開催します。全国の在日韓国人学生が集い、日々の生活の蓄積を思う存分発揮します。汗を流しながら交友を深めるスノーボード、教え合い教わり合う「半学半教」の勉強会、在日韓国人の琴線に触れ合う討論会などを通じた企画で、3泊4日間を執行部と参加者にとってかけがえのないものにしようと、準備を進めています。多くの参加を待っています。KSJWを共に築き上げる仲間を歓迎します。
そして、学生会は最悪の氷河期を迎えた就職活動に向けて共に戦っていきます。昨年11月、本会は小規模ながら就職セミナーを開催しました。確かな手応えを皆さんにも感じて欲しいと思うとともに、優秀な在日韓国人学生が多く在籍する学生会に企業の皆様も是非ご支援頂ければと思います。
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同胞社会百年の計に貢献在日科学技術者協会会長 洪政國 教育、人材育成は国家百年の計です。特に、地下資源に乏しい我が国も日本も、国の繁栄のため科学技術立国を目指し、人材こそが国力なのです。
このためには、長い歳月の間に明白なビジョンと期待を持って、ヒトを大切に育み続けることが欠かせません。その結果、複数の世代間に継承性と発展性が生まれ人材層が広がるとともに深まり、成長していきます。このような基盤が堅固になり社会全体が成熟するにつれて、傑出した人材が輩出されていきます。
そして、数年前から何人もの韓国人科学者がノーベル賞受賞の候補となってきました。母国の発展が産み出した快挙といえます。韓国人受賞は夢ではありません。
ひるがえって在日同胞社会をみると、すでに世界的に高い評価を受けているセニアーの科学者や、その世代を継ぐ次世代の若手科学者が活躍して、数々の賞を受賞しています。さらに、その後に続く大学・大学院に学ぶ3・4世がいます。
科技協はこれら全ての世代を対象にして人材を育み、在日同胞社会百年の計に貢献します。
(2011.1.1 民団新聞)