掲載日 : [2016-09-28] 照会数 : 6671
荒金鉱山で犠牲徴用同胞を慰霊…民団鳥取が主宰
【鳥取】1943年の鳥取大地震により県東部、岩美町荒金地区の堤防が決壊。鉱泥にのみこまれ、亡くなった韓国人徴用労働者や日本人65人を慰霊する第74回忌式典が10日、荒金鉱山犠牲者慰霊碑前で営まれた。
執行役を務めた民団鳥取本部の薛幸夫団長は、「毎年この地に立ち続けることが記憶の伝承であり、語り継ぐことこそ歴史を刻むことだ」とする祭文を読み上げた。
この後、神戸総領事館の領事や岩美町長、県議会議員、教職員組合の代表ら70人余りが次々に献花した。
現場にはまだ26人の遺体が埋まったままだ。薛団長は「祭文で多くを読み上げたが、不遇な失命への供養とともに、泉下ならぬ地中に眠る先達の発掘も願っている」と言葉少なに述べた。
(2016.9.28 民団新聞)