掲載日 : [2016-09-28] 照会数 : 6629
別子銅山で追悼…民団愛媛の役員
【愛媛】民団愛媛本部(梁一國団長)は14日、新居浜市の別子銅山に戦時動員されて亡くなった同胞労働者たちの眠る木碑を訪れ、献花した。木碑が建つのは新居浜市内から車で50分ほどの別子山。一般道から山のなか奥深く、道らしき道もない斜面を登ったところに建てかけられている。人が埋葬されているとは考えられないほど。民団関係者は3人。途中、何度も足を踏み外しそうになりながらようやく現場にたどりついた。
梁団長は「奴隷のように働かされ、故郷にも帰れず、このような山奥深い場所で無念にも命を落とすとは」「なんとか故郷の地で眠らせてあげることができれば」と目頭を押さえながら声を詰まらせた。
別子銅山は日本三大銅山の一つに数えられる。経営したのは住友鉱業(現在の住友金属鉱山)。「募集」「官斡旋」「徴用」などで韓半島から動員された同胞は700人以上。山の中では91年以降、自然石などの墓37基が確認されている。近くの南光院に残っていた資料から3人の身元が確認されている。
(2016.9.28 民団新聞)