掲載日 : [2016-09-28] 照会数 : 7486
<同胞敬老会>めざせ!百歳人生…労りと感謝込め
[ ケニー・リーさんのサックス演奏にわく会場(愛知) ] [ 民団三重の敬老会から ]
19日の「敬老の日」を前後して、各地の民団や婦人会が心づくしの祝宴を設け、同胞高齢者に対する労りと感謝の気持ちを表している。対象としたのはおおむね70歳以上。この多くは解放前に生を受け、民団の歴史とともに苦難の人生を歩んできた世代だ。日本は屈指の長寿国だけに、参加者の元気な姿がめだった。
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初の独自開催
婦人会とともに
民団神奈川・湘中支部(李薫一支団長)の「長寿セミナー」は11日、同支部で開かれた。支部独自の「敬老会」はこれが初めて。婦人会湘中支部と共催した。
75歳以上の同胞13人が参加した。李支団長が「いつまでもお元気で、支部の発展を見守って下さい」とあいさつ。老化防止に役立つという「剣玉遊び」に興じ、「トラジ」や「ノドルカンビョン」をチャンゴのリズムに合わせて歌い、踊った。
この日の出席者中、最高齢の魯孟根さん(92、藤沢市)は痛みあがりだったが、「民団から招かれて長寿を祝ってもらってうれしい」と言いながら婦人会手作りの料理を完食した。フィナーレは全員、韓国で流行した歌謡曲「百歳人生」を合唱した。民団神奈川本部から金利中団長が激励に駆けつけた。
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脱北者の講演も
盛り沢山の企画で
民団茨城本部(張仙鶴団長)は11日、関東の「嵐山」といわれる栃木県那須烏山市で高齢者の慰安を兼ねた「秋季同胞交流会」を開催した。
県内各地から100人が参加。川沿いの座敷で採れたての鮎を炭火で焼いて賞味した。懇親会に先だって、元在日同胞の脱北者、木下公勝さんが講演した。講演会は脱北者支援民団センター(金一雄代表)による企画。
開幕式で張団長は来年の創団70周年に向けた意欲を語った。
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健康ランドで
食事と会話楽しむ
民団西東京本部(全實団長)は14日、八王子市内の健康ランドでお年寄りを慰労した。50人が参加。天然温泉で日ごろの疲れをいやし、食事を共にしながら会話を楽しんだ。
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3支部から参加
「孝道チャンチ」
民団名南(李學支団長)、名中(朴景子支団長)、春日井(張盛之支団長)の3支部は17日、新定住者で組織する中部韓国人連合会(劉煥國会長)が名古屋市の愛知韓国人会館で主催した「孝道チャンチ」に合同で参加した。後援は民団愛知本部(朴茂安団長)。
民団は中部韓人会が発足した2012年から相互に連携してきた。孝道チャンチで協力し合うのは今年で3回目。婦人会春日井支部「伽耶舞踊団」が「扇の舞」、韓人会の子ども合唱団が「ふるさと」などを歌った。ケニー・リーさんはサックス演奏で150人でいっぱいの会場を盛り上げた。
朴団長は「みなさんの元気な姿を見てうれしく思う。これからも全員参加型のイベントを企画していく」と約束した。
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温泉でゆったり
婦人会から記念品
民団三重本部(殷慶基団長)は11日、昨年に引き続き県内に在住する70歳以上のお年寄りを三重郡の湯の山温泉に招待。60人が参加した。
殷団長は「みなさんが待ち遠しいと思うような敬老会や、参加しやすい手づくりの行事をこれからも継続して企画していく」と約束した。
婦人会三重県本部の崔美代会長は「昨年に引き続きみなさんの元気な姿を見ることができてとてもうれしい」と話し、この日の最高齢参加者、崔斗順さん(90)に記念のスカーフを贈った。
参加者は食事の後、カラオケを楽しんだ。
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元気な歌声披露
オリニもチャンゴ
民団大阪・八尾支部(朴清支団長)が18日、同支部で開いた「同胞交流長寿セミナー」には、70歳以上のお年寄りら110人が参加した。
卒寿(90)、米寿(88)、傘寿(80)のお年寄り5人に朴支団長が祝いの花束と米を贈った。「八尾オリニバン」に通うオリニたちがチャンゴを演奏。同支部のデイサービスを利用しながらコーラスの練習にも励むハルモニたちは元気な歌声を披露した。
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2人に金一封
サムルノリで祝う
大阪・平野東住吉支部(池壽男支団長)は25日、同支部で「長寿セミナー」を開いた。団員110人が参加した。
池団長は「これからも団員が楽しかった、次も参加したいと思うような行事を開いていきたい」とあいさつ。この日の出席者中、最高齢者の呂小道さん(91)と高性卓さん(89)に金一封を贈った。加美小学校民族学級のオリニたちがサムルノリを披露した。民団大阪本部から洪性仁常任顧問と金鍾煥監察委員がお祝いに駆けつけた。
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文化体験楽しむ
チャンゴ演奏と歌
婦人会滋賀本部(金泰順会長)は9日、同本部会館で敬老会を兼ねた「健康文化体験学習会」を開催した。
金会長が「会員みなさんへの日ごろの感謝の気持ちを込めて心づくしの料理を準備した」とあいさつ。食事に先だって京都から招いた在日同胞舞踊家の梨花さんを講師にチャンゴで韓国民謡の「トラジ」や「アリラン」を演奏し、健康体操に興じた。会員ら50人が参加した。
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歌と踊りで慰労
今年で38回目
婦人会広島本部(文松子会長)は17日、広島韓国会館で「長寿祝賀会」を開いた。今年で38回目。110人が参加した。
文会長が参加者に感謝の言葉を述べ、歌と踊りで慰労した。趙福順さん(92)をはじめとするこの日の出席者中、最高齢の3人には記念品を贈った。
(2016.9.28 民団新聞)