掲載日 : [2016-09-07] 照会数 : 4929
「マクベス」を共同制作…韓日中の舞台が集合‐BeSeTo演劇祭
[ 3カ国の俳優が共演する詩の教室の舞台稽古 ]
計7作品を上演
14日から鳥取5会場で
韓国、日本、中国の舞台が集まる「BeSeTo演劇祭」が14日から10月10日まで、鳥取の5会場で開かれる。
同祭は1994年、3カ国の演劇人の連帯を強化するために、国際演劇協会(ITI)韓国センター会長だった故金義卿さんが、中国の徐暁鍾さん(元中国戯劇家協会副首席)と日本の鈴木忠志さん(元舞台芸術財団演劇人会議理事長)に呼びかけて立ち上げられた。
今回は7舞台作品の上演のほかシンポジウムが行われる。
新作の「マクベス!!!」は、3カ国初の共同制作作品になる。題材はシェイクスピアの名作「マクベス」。韓国と日本からは現代劇の気鋭の演出家・俳優が、中国からは伝統劇京劇で活躍する演出家と俳優が参加する。
異なるバッググラウンドを持つ、各国演劇人の作品を楽しむことができる。(18日19時、19日14時/鳥の劇場)。
鳥の劇場と劇団ティダの共同制作による新作の「詩の教室」は、日本による朝鮮の植民地支配、言葉の抑圧などをテーマに、詩を切り口にして太平洋戦争とその前後の状況を見つめる。
演劇活動、劇場運営を行う民間の芸術団体である鳥の劇場とティダが約5年の交流を通じて、戦争や歴史問題などを調べながら一緒に勉強してきた成果となる作品。(10月9日19時、10日14時/鳥の劇場)。
このほか韓国は、小林多喜二の同名小説をもとにした作品で、独自の表現手法によって描いた劇団ドンの「蟹工船」を、劇団旅行者が、ディズニーによってアニメ化され、そこでは描かれなかった「ジャングルブック」の面白さを見せる。
日本のNoismは劇的舞踊vol.3「ラ・バヤデール‐幻の国」、中国の浙江紹芸術研究院は「孫悟空 白骨夫人編」を、陝西人民芸術劇院は「かごの鳥の青春‐當青春不再懷念蝴蝶的傷」を上演する。
上演チケット大人2500円ほか。
シンポジウム「海をつうじて行き交うもの 異なるものとの交流が未来をひらく」は8月27日14時/夢みなとタワー。無料。要予約。
「BeSeTo演劇祭」問い合わせ窓口(0857・84・3268)。詳細は公式サイト(http://www.birdtheatre.org/beseto23rd/)。
(2016.9.7 民団新聞)