掲載日 : [2016-09-07] 照会数 : 4745
地域平和に共同で…G20韓中首脳会談で確認
[ G20首脳会議では韓中首脳会談も ]
20カ国・地域(G20)首脳会合に出席するため、中国・杭州を訪問した朴槿恵大統領は5日、習近平国家主席と首脳会談を行い、「両国が真摯な意思疎通を図り、今回のわが国の挑戦を、両国関係をさらに強固なものに飛躍させる機会にしていくことを望む」と述べた。
朴大統領の言う「挑戦」とは北韓の軍事挑発に対する防衛措置として中国が反対する米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備を決めたことなどをさすとみられる。
朴大統領は北韓が今年、4回目の核実験や相次ぐ弾道ミサイル発射を実施したことについて、「韓半島や地域の平和を壊し、韓中関係の発展にも挑戦の要因となっている」と指摘。「わが政府は韓中関係を重視しながら、今後さらに発展させていくという確固たる意志を持っている」と述べた。
さらに、「今回のG20会合は世界経済に活力をもたらし、バランスの取れた成長を実現することに大きく寄与すると期待している」として、「韓国も必要な努力を尽くしたい」と強調した。
その上で、「これまで両国が高い水準の発展を成し遂げてきたことが地域の平和と安定をけん引することに大きく寄与してきた」と評価した。
これに対し、習首席は「苦境と挑戦を乗り越え、中韓関係が正しい道筋で、しっかりと発展できるよう推進し、地域と世界の平和発展に向け積極的な役割を果たすべきだ」と述べ、会談の冒頭発言ではTHAADの韓国配備問題について言及しなかった。
(2016.9.7 民団新聞)