掲載日 : [2016-09-07] 照会数 : 7696
「ソウルキムジャン文化祭」「東京キムチフェスタ」11月に同時開催
[ 韓国産の種で育てた苗を植える韓日の大学生たち ]
韓日友好願いソウル市呼びかけ
【埼玉】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録された「キムジャン文化」を世界に発信するイベントが11月4〜6日、ソウル市庁前広場と東京・新宿区歌舞伎町のシネシティ広場で同時開催される。両会場の模様は韓国と日本で2元生中継される。
高麗白菜 日高市で苗植え
「ソウルキムジャン文化祭」は今年が3年目。初日だけで155㌧ものキムチを漬ける大がかりなソウル市主催のイベントだ。一方、新宿では「東京キムチフェスタ」と題して開催する。東京で韓国産の種を使って育てた高麗白菜をキムジャンに使用していることに感激したソウル市が在日韓国農食品連合会に同時開催を呼びかけた。
これに先だってソウル市は8月30日、高句麗からの渡来人ゆかりの地、日高市で高麗白菜の種まきと苗植え行事を行った。高麗白菜の栽培は過去2年間、民団韓食ネットが日高市の仲介した高麗高齢者農業生産者集団に委託して試験栽培を行ってきた。収穫の結果、水分の少ない良質な白菜が育つことが分かっている。今年が本格栽培のスタートとあって前回の4000株を大きく上回る1万3000株の収穫を予定している。
行事の中心となったのは韓国人留学生3人と目白大学で韓国語を学ぶ学生6人で、新宿韓国商人連合会(呉永錫会長)が協力。日高市から谷ヶ崎照雄市長、地元埼玉本部からは田 団長と景民杓常任顧問が応援に駆けつけた。この日の模様はMBC放送が収録し、韓国で放送した。
ソウルキムジャン文化祭の鄭三朝総監督は「キムジャン文化を通じて韓日の友好を深め、みなさんと一つになれるのがうれしい」と述べた。呉会長も、「高麗白菜を通じて韓日関係がまろやかな関係に育っていくことを願っている」と話した。
(2016.9.7 民団新聞)