統一部が21日に国会外交統一委員会に報告した第2次南北関係発展基本計画(2013〜17年)の「15年度施行計画」によると、光復70周年を迎え、南北の共同行事を推進する「光復70周年南北共同行事委員会」(仮称)の設置を北韓に提案し、文化、芸術、スポーツなどさまざまな分野での共同行事の開催へ北韓側と協議する。
スポーツ交流では、国民的関心が大きいサッカーをはじめ民族的名節に際してのシルム(韓国相撲)南北大会を推進。7月に光州市で開催されるユニバーシアード夏季大会をはじめ、10月に開かれる世界軍人体育大会など国際スポーツ大会への北韓の参加を支援する。
南北・多者間協力のために5月に開催されるユネスコ(国連教育科学文化機関)教育フォーラムと国際鉄道協力機構社長団会議、11月の世界道路大会など、国内開催の国際会議にも北韓を招請する計画だ。また、シルムなど南北文化遺産のユネスコ世界文化遺産共同登録や、北韓北部の白頭山から韓国南部の智異山まで続く韓半島最大の山脈「白頭大幹」の世界自然遺産登録に向け、北韓側との協議を推進する。
さらに南北非武装地帯(DMZ)に「世界生態平和公園」を造成するための初期段階の事業を年内に着手することを目指し、北韓側との協議を積極的に進める方針も明らかにした。
政府は、南北対話が再開されれば▽離散家族・国軍捕虜・拉北者など人道的問題の根本的解決▽「ドレスデン構想」(人道問題の解決、南北の共同繁栄に向けた民生インフラの構築、文化交流の促進)の実践▽3大通路(民生・環境・文化)履行方案▽光復70周年南北共同行事などを重点的に議論する方針だ。
統一部は「究極的に、南北関係の持続可能な発展を牽引する南北対話を推進し、対話の進行状況を見守りながら分野別会談など当局間対話の定例化・体系化を推進する」と強調した。
(2015.4.29 民団新聞)