『北朝鮮内部からの通信リムジンガン』第7号(写真、アジアプレス・インターナショナル出版部)が発売された。北韓での内部取材による生の情報が満載されている。
冒頭では金正日死亡後、唯一独裁体制に突き進んだ金正恩の3年を振り返り、「揺れた金正恩の3年 張成沢粛清の理由(石丸次郎解説)」と題して特集を組んだ。
「張粛清後、人民生活は良くなり革新が起こると政府は言った」が、何も変わらず、「上の言葉は宣伝のための偽善に過ぎない」という労働党員の肉声がすべてを物語っているようだ。また、農業担当幹部との極秘インタビューや市場化で出現した労働市場、麻痺する交通機関のほか、経済破綻国でありながら金メダルを取る謎にも迫った。
定価税込2700円。同出版部(電話・FAX06・6224・3226)。
(2015.4.29 民団新聞)