掲載日 : [2007-09-12] 照会数 : 6688
「北韓核廃棄先決」…韓米首脳が認識一致
[ APEC首脳会議開催地のシドニーで会談する盧武鉉大統領(左)とブッシュ米大統領 ]
盧武鉉大統領とブッシュ米大統領は7日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議開催地のシドニーで会談し、北韓が核廃棄の合意を完全に履行した後に、休戦状態にある6・25韓国戦争(1950‐53年)を正式に終結させることが可能になるとの認識で一致した。両首脳は、10月2日から4日まで平壌で開かれる南北首脳会談で、北韓側に6者会談の合意履行を促していくことも確認した。
ブッシュ大統領は会談後の記者会見で「北韓指導者が核計画をすべて申告して解体する場合、多くの変化があるだろう。東北アジアで平和体制を新たに設定することになるだろう」と表明。「金正日委員長が検証可能な形で核計画と核兵器を廃棄したときに韓国で戦争を終わらせることができる」と述べ、北韓と平和協定を締結する意思があることを明らかにした。
盧大統領は会談後、「南北首脳会談は6者会談のプロセスを補強するものだ」と強調した。
白鍾天青瓦台統一外交安保政策室長によると、ブッシュ大統領は会談で「6者会談の9・19共同声明(2005年)と2・13合意(今年)だけでなく、昨年11月のベトナム・ハノイでの韓米首脳会談で明らかにした通り、われわれの目的は韓国戦争を終結させるための平和協定を金正日委員長らとともに署名することだ」と述べ、「いまや韓国戦争を終結させなければならず、それが可能というメッセージを(南北首脳会談で)金委員長に伝えてほしい」と盧大統領に要請した。
またブッシュ大統領は「このためにも北韓がすでに履行中または履行することになる6者会談の過程が重要であり、検証可能な非核化が必ず実現されなければならない」と強調したという。同大統領は昨年11月の韓米首脳会談で、初めて「北韓が核を廃棄すれば、韓国戦争の公式終了宣言ができる」と明らかにした。 なお、ブッシュ大統領は7日のAPEC首脳会議での演説で、「北韓住民が自由国家で享受するのと同一の自由を享受する日が来るよう努力しよう」と述べた。
(2007.9.5 民団新聞)