掲載日 : [2007-10-24] 照会数 : 7793
秋空の下、10月マダン最高潮
[ 団員の応援を背にカラオケを熱唱(東京) ] [ ユンノリ大会は県北支部が優勝した(埼玉) ]
11・7全国決起大会成功へ一丸
民団の秋の主要行事としてすっかり定着した10月のマダンが全国各地で繰り広げられている。今年は全国35地方本部での開催。さわやかな秋晴れに恵まれたせいか、全体的に昨年よりも人出は好調。関東地区では最大1万人(民団神奈川県本部発表)でにぎわったところもあった。主催の各民団本部では、この勢いで11月7日に迫った地方参政権獲得全国決起大会に臨もうと意を強くしていた。
盛り上がり例年以上
歌で支団長競演
民団東京本部(李時香団長)は20日、お台場の都立潮風公園内を埋め尽くした。開催に先立って民団中央本部の鄭進団長が「地方参政権の獲得に向けて立ち上がろう」と檄を飛ばすと、大きな拍手が起こった。
日だまり広場では「ひも相撲」「ノレジャラン」で支部対抗戦が繰り広げられた。ひも相撲は各支部選抜5人の選手による勝ち抜き戦。力のいれ加減で女性が男性に勝つ光景も見られ、会場の笑いを誘っていた。「ノレジャラン」は支団長が団員の熱い応援を受けてそれぞれ得意の持ち歌を披露した。総合優勝は豊島支部。続いて中野、北の順だった。
民団神奈川県本部(殷鍾七団長)は20、21の両日、横浜市内の三ツ池公園で開催した。
公園内の特設ステージでは和太鼓とサムルノリが競演、横浜中華学校校友会国術団が中国獅子舞、日系ブラジル人グループはブラジル民衆音楽を披露した。コリア庭園内では韓国伝統結婚式の紹介も行われた。
殷団長は20日の開会式席上、11・7全国決起大会への参加を訴えた。
ユンノリ対抗戦
民団埼玉県本部(鄭平普団長)は「韓日友情祝祭」と銘打って21日、日高市の高麗神社で開催。朝鮮通信使400周年を記念、市民団体「埼玉・コリア21」がミニ朝鮮通信使行列で入場してマダン開催を祝った。
境内では支部対抗のユンノリ大会やカラオケ大会が行われ、子どもたちは思い思いに民俗楽器に触れ、ノルティギを楽しんだ。式典で民団中央本部の鄭進団長が「なんとしてでも地方自治への参加の権利を勝ち取りたい」と、11・7決起大会への参加を呼びかけた。
田月仙さん招く
民団千葉県本部(金豊成団長)は14日、千葉中央公園で創団60周年記念「韓日友好の広場」と題して開催した。
ステージでは特別出演のソプラノ歌手、田月仙さんをメインに多彩な韓日民俗芸能公演が繰り広げられ、例年と違って夕方まで人出が途切れなかった。
日本側は和太鼓によるソーラン節や津軽三味線が登場、負けじと韓国側も踊りと懐かしい民謡の数々を披露した。
民団西東京本部(崔七星団長)は8、9の両日、山梨県石和温泉に研修と交流の場を設けた。管内全域から85人が参加した。11・7地方参政権獲得全国決起大会を前にしてのマダンだけに、参加者は研修でその意義を再確認しあった。
創団60周年記念
民団京都府本部(金有作団長)は8日、創立60周年記念の体育祭を京都国際学園で開いた。同特別企画推進委員会(許民九委員長)と体育振興委員会(李隆男委員長)が実行委員会を設立、委員には支団長らが加わった。会場は約650人でにぎわった。
毎年人気の綱引きは上京支部が優勝した。団体戦は接戦の結果、南支部(権赫大支団長)が2年連続優勝を果たした。
韓国文化を発信
民団島根県本部(李變潤団長)は13日、松江市国際交流会館で韓国文化を多彩な切り口で紹介した。「ちょっと覗いてみよう韓国の文化と歴史」を合い言葉にこの間、展開してきた市民交流会シリーズの拡大版、ないしは総集編ともいうべき趣で市民300人に感銘を与えた。
メインのフアッションショーでは、同本部が公募した市民モデル20人がチャンゴのリズムに合わせて目にも鮮やかなチマチョゴリとパジチョゴリに身を包んでステージに登場し、盛んな拍手を浴びていた。
(2007.10.24 民団新聞)