掲載日 : [2007-09-26] 照会数 : 10698
<民団>韓国南部の台風被害に 復旧支援へ募金
[ 台風による豪雨で崩れた済州市龍潭洞の道路 ]
16日から17日にかけて済州道と南部地方を襲った台風11号(アジア名「ナーリー」)により韓国全土で、洪水などで18人が死亡、4人が行方不明になったほか、浸水・停電、土砂崩れ、施設物の破損など、強風と暴雨の被害が相次いだ。
民団中央本部では、このような深刻な被害状況を黙過することができず、急拠、復旧支援のための組織募金を決めた。
18人死亡4人不明
被害がひどかったのは16日に台風が直撃した済州道。済州市では正午ごろ最大瞬間風速52・1㍍を記録するなど、午前から済州全域に秒速30〜40㍍の強風が観測された。道全域でも1923年の気象観測開始以来、最も多い1日560㍉を超える豪雨に襲われた。
海岸近くでは数十台の乗用車が暴風でひっくり返り、河川がはんらん。道内の3分の2に当たる約17万世帯で停電し、200以上の建物が浸水。住民が地下室に閉じ込められ死亡するなどした。
全羅南道の南海岸地域でも高波にさらわれたり、土砂崩れで家が押しつぶされるなどして死者が出た。また河川のはんらんで住民が退避する騒動となった。
光州市、慶尚南道海岸地域などでも相次ぎ被害が見られた。
政府は20日、台風11号により大きな被害を受けた済州道を特別災難地域とすることを発表、復旧支援を強化した。これよりさきに国防部は、済州地域の台風被害復旧のため3000人余の兵力と軍装備を投入している。
(2007.9.26 民団新聞)