掲載日 : [2004-07-14] 照会数 : 6295
お年寄りに「居場所」 『のりばん』生野にオープン(04.7.14)
[ お祝いの膳を囲むお年寄りたち ]
【大阪】大阪市生野区を拠点に幅広く社会福祉活動を展開している聖公会生野センターは、特に介護を必要としない比較的健康な在日同胞高齢者に「家庭的な居場所」を提供する街角デイサービス「のりばん」を7日、生野区小路に開所した。
施設は平屋の民家50・24平方㍍(16坪)を改装した。スタッフは聖公会生野センターで総主事を務める呉光現さんら在日同胞2・3世たちが担っている。初日とあって近隣のデイサービス施設「サランバン」(鄭貴美代表)からも多数応援に駆けつけ、総勢30人余りでにぎわった。
この日、昼食の食膳には各種のキムチのほか、お祝いの九節飯や薬飯などが並んだ。お年寄りたちは「昼間、家でテレビみていても笑うこともないしあかん。こんな場所がほしかった」「ウリマルで話せて、ウリ・パンチャンが食べられるのがいちばん」と「のりばん」の開所を喜んでいた。
スタッフの呉さんは、「1世が自分たちの居場所をいかに大事にしてきたのかということをあらためて知りました。一人でも多くのお年寄りたちにここでくつろいでもらえるよう、さらに呼びかけを続けていきます」と述べた。
(2004.7.14 民団新聞)