掲載日 : [2004-07-21] 照会数 : 3314
韓流映し 観光客急増(04.7.21)
[ 中国でも韓流。北京天安門前広場の人民大会堂でアンドレ・キムのファッションショーが開かれた(15日) ]
1〜5月で24%増加 アジア各国から
新幹線と新名所も連結
今年に入り、韓国への観光客が順調な伸びを見せている。特に、アジア各国で巻き起こっている韓流の影響で、日本をはじめアジアからの観光客が増加している。ドラマ「冬のソナタ」をはじめとする撮影ロケ現場が脚光を浴びているほか、新たな観光名所の開発などが功を奏しているようだ。
今年1〜5月に韓国を訪れた外国人観光客は、220万5140人で前年同期比23・9%も増加した。特に3月が前年比10・9%増の44万人、4月が同42・7%増の45万人、5月が同79・5%増の47万人と月を追って顕著な伸びを見せている。
韓流の影響でアジアからの観光客が増えているのが特徴で、全体の72%を占めている。日本からの観光客が最も多く、前年同期比21%増の86万人だった。次いで中国が同42%増の25万人、台湾が倍増の11万人と続いた。ほかに増加率の高いのがタイ、マレーシア、香港、シンガポールなどで、韓流の起こっているところからの増加が目立つ。
いまや韓国ドラマにはすぐにスポンサーが付くとあって、最近の日本のテレビ局はこぞって韓国ドラマの買い付けに走っているが、ほかのアジア各国では日本よりも早く韓流が巻き起こっていた。例えば、台湾で「冬のソナタ」や「秋の童話」などを放映開始したのは日本より1年以上も前であった。東アジアを中心にした韓流が韓国への外国人観光客誘致に一役買っているのはまちがいない。
一方、韓国内の観光名所も相次いで登場している。韓国版新幹線・高速鉄道の開通に伴い、韓日間の鉄道とフェリーを連携する「KR&コビーパス」が発売された。この乗車券で韓国一周を楽しむことができるほか、両替手数料や民俗村、漢江遊覧船、ロッテワールド、エバーランドなどが割引になる。高速鉄道の開通によりソウル駅も大変貌した。ファッション専門店やレストラン街などを備えたショッピングモールは空港のようなイメージに変わった。
仁川空港では、待ち時間を利用した半日観光コースが登場した。非武装地帯(DMZ)を見学するコースで、臨津閣や第3地下トンネル、都羅山駅、自由の橋などを回る。
また、世界遺産でソウル中心部にある昌徳宮の後苑も約30年ぶりに一般公開され、注目を集めている。
(2004.7.21 民団新聞)