掲載日 : [2022-06-06] 照会数 : 4158
「生活相談センターひろしま」中央とセミナーで交流 個別相談も
[ 個別相談する中央センターの金昭夫所長(左) ] [ 30人が参加したセミナー ] [ 広島平和公園内を訪れ、韓国人原爆犠牲者慰霊碑を参拝した金所長と李弁護士 ]
【広島】「みんだん生活相談センターひろしま」は5月30日、民団広島本部会館で運営に関する報告や事例紹介、中央センターとの意見交換などを柱とするセミナーと個別相談会を行った。
中央から金所長と裵良煕事務局長、李政奎弁護士、民団広島本部からは金基成団長、成龍植議長らあわせて30人が参加した。
冒頭、中央センターの金昭夫所長は「コロナ禍が続く中、電話に限定した相談や地方センターとの交流が不活発になるなど、多くの支障が生じていたが、ようやく行動制限が緩和され、活動を正常化させ同胞のお役に立てたい」と述べた。
中央センターからこの間の報告に続いて、李弁護士が「在日同胞に関連する法律」についての講義と続いた。
翌日は午前10時から午後4時まで、個別相談会を開催した。
相談に訪れた同胞には新規定住者も多く、「韓国語が通じる弁護士の先生とゆっくり相談できて助かった」と喜んでいた。
また、地元には韓国の戸籍に関して詳しい弁護士が少なく、困っていたという同胞は「長年、悩みを抱えていたが、今回の相談会で解決方法が見えた」と在日特有の事案解決への一助となった。
民団広島本部の金団長は「団長になったばかりだが、個別相談を通じて改めて在日同胞が直面している様々な問題を把握できた。団員と同胞に頼られる民団作りを図りたい」と、新たな思いを示していた。
なお、金所長と李弁護士は31日に、広島平和公園内を訪れ、韓国人原爆犠牲者慰霊碑を参拝した。