韓国の皆が応援してるよ。幸せな日が来るまで
京畿道官門初等学校児童が手紙したため誠金
「がんばれ日本! がんばれ在日!」
京畿道果川市の官門初等学校(金得永校長)の児童ら代表は3月23日、ソウルの民団本国事務所を訪れ、教職員や児童が東日本大震災のために集めた誠金と激励の手紙130通を伝達した。募金額は386万8060ウォン。
韓国教育院長として日本で勤務した体験のある金校長は、平素から日本との交流活動に力を入れている。
折しも地震当日、韓国語学習センターで学ぶ日本人19人が同校を訪れ、交流授業を行っていた。家族の安否を確認しようと心配する姿を目の当たりにし、児童たちは「人ごとではない」と思うようになった。
生徒会が招集され、17、18の2日間にわたり募金活動と、在日同胞や日本人の子どもたちを激励する手紙を送ることを決めた。4年から6年生までの児童130人が1通ずつ書いた。
4年生のミン・ヒョンギョンさんの手紙。
「アンニョン、チング(友)よ。大地震が来た時は本当にびっくりしたでしょ。でも、気を落としてはだめよ。韓国人みんながあなた達のために一生懸命応援してるのよ。再び幸せな日が来るまで応援するからね。がんばれ!ファイト!」。文章の下には、韓服と着物を着た女の子2人が仲良く並んだ絵が色鉛筆で描かれている。
5年生の李チェユン君は「地震や津波のために大変な被害を受けたでしょ。とても衝撃を受けました。それでも冷静に行動し、互いに助け合ってる話を聞き、感動しました。辛いでしょうけど、がんばって!」とエールを送り、大きな文字で「ファイト!」と書いた。
伝達に際して金校長は「児童たちの募金活動は隣人を助ける心を育てる契機になった」と、意義について強調した。
民団中本部の許孟道副団長は「オリニたちが自発的に少なくない募金を集めた温かい心に感激した。貴重な浄財を復旧支援のために有意義に使いたい」と語った。
(2011.4.6 民団新聞)