江戸時代のきらびやかな外交使節として知られる朝鮮通信使。その最後となった12回目の来日からちょうど200年となる今年、「第3次21世紀の朝鮮通信使 ソウル‐東京 友情ウオーク」(日本ウオーキング協会・韓国体育振興会など主催。民団中央本部後援)の一行が韓国を南下中だ。
1日にソウル・景福宮を出発した一行は、日本隊28人、韓国隊11人の構成。日本隊には7人の民団員が参加している。各地の自治体や市民から歓迎を受けながら、毎日平均30㌔近くを歩き続けており、ゴールとなる釜山には20日到着の予定だ。
今回は、東日本大震災が各界に深刻な被害をもたらし、日本隊ウオ‐カーの3人が被災のため不参加となった。これらを配慮して規模を縮小、日本コースは取りやめた。
一行は「21世紀朝鮮通信使」のノボリに加え、大震災にいち早く救援の手を差しのべた韓国の人々にお礼の意味を込め、「被災地にありがとう。大韓民国の友情」などとハングルと日本語で書いたノボリや小旗を掲げている。これを見て、激励の握手を求める市民たちも多かった。
(2011.4.15 民団新聞)