掲載日 : [2017-02-22] 照会数 : 4608
子どもから高齢者まで定住外国人支援20年…KFC祝賀式典
【兵庫】神戸の地で韓国、中国、ベトナムなど民族的マイノリティーのための社会資本づくりに取り組んでいる民間の非営利活動法人神戸定住外国人支援センター(金宣吉理事長、略称KFC)が11日、開設から満20周年を迎えた。民団兵庫本部の李圭燮団長をはじめとして関係者160人がお祝いに駆けつけた。
神戸市内のホールで開いた記念の集いで金理事長は、「理想を求め、旗を立てれば楽しみに来てくれる子どもたちや高齢者がいることがわかった。20年間いろんな人たちに助けられ、少しずつ成長できたことを誇りに思う」と胸を張った。
兵庫県国際交流協会の多木和重副理事長は、「行政やKFCとともに地域の異文化、異民族と共生できるようにさらに努力していきたい」とエールを送った。お茶の水女子大学の宮島喬名誉教授が「移民と日本社会」をテーマに記念講演。「多(他)文化と生きる」と題したシンポジウムも行われた。
KFCは1995年1月17日の阪神・淡路大震災後に設立された「兵庫県定住外国人生活復興センター」と「被災ベトナム人救援連絡会」が統合して97年に発足。子どもの学力支援から高齢者の介護事業、居場所づくりまでトータルに支援している。これまで「ボランティア・スクエア2001」国際年奨励賞を皮切りに、第13回読売福祉文化賞高齢者福祉部門、国際交流基金地球市民賞などを受賞している。
(2017.2.22 民団新聞)