掲載日 : [2017-02-22] 照会数 : 6846
<決議文>北韓の核放棄と「慰安婦合意」誠実履行を訴える
北韓が12日、またも弾道ミサイルを発射した。我われは国際社会の度重なる中止要求と制裁強化を無視し、軍事挑発を止めない北韓を強く糾弾する。国連安全保障理事会は韓米日3カ国の要請を受け13日に緊急会合を開き、北韓を重ねて非難し、「さらなる重大な措置」を取ると警告する声明を全会一致で採択した。
我われは韓半島と東北アジアの平和をおびやかす北韓の暴挙を、これ以上許すことはできない。また、国民の生活を犠牲にして核・ミサイル開発に狂奔する金正恩の暴政も放置するわけにいかない。
一方、韓日両国関係が再び冷却期を迎えている。昨年12月末に釜山の日本総領事館前に慰安婦を象徴する少女像が設置されたことが発端である。日本政府は「少女像」設置に対する抗議として、駐韓日本大使を一時帰国させるなどの強い措置をとった。
事態を重く見た民団中央本部団長が新年辞で「慰安婦合意の誠実な履行と少女像の移転」を内外に訴えた。韓日関係が悪化すれば、社会生活や経済活動等、最も深刻な影響を受けるのは在日韓国人である。韓国外交部長官、女性家族部長官、各政党にも同様の要望をした。
韓日間の外交においても極めて異例の駐韓日本大使の一時帰国から1カ月が過ぎた。両国政府はこのような危機的な事態を一日も早く収拾しなければならない。
北韓の新型中距離弾道ミサイル発射が、東北アジアの新たな脅威になっている現状を直視し、韓日両国の緊密な連携が今こそ求められている。また、韓日関係の改善のためにも「慰安婦問題」を政争の具として利用するようなことがあってはならない。
このような北韓の暴挙と、韓日関係の現状打開を焦眉の課題であると認識し、第71回定期中央委員会の名において次のように決議する。
一、我われは北韓の核・ミサイル拡張路線を糾弾し、韓日両国が北韓の軍事攻勢に対処するよう、緊密に連携し、東北アジアの安定と、世界平和に寄与することを訴える。
一、我われは一日も早い釜山少女像移転問題の解決と駐韓日本大使の帰任を望み、両国が今後も「慰安婦合意」の誠実な履行に全力を尽くし、慰安婦ハルモニの尊厳と名誉回復に心血を注ぐことを訴える。
(2017.2.22 民団新聞)