掲載日 : [2017-02-22] 照会数 : 6747
<民団群馬>徴用韓国人を慰霊…軍需工場で爆撃死
金龍寺
【群馬】第2次大戦中、旧中島飛行機太田製作所(現・富士重工業群馬製作所)に徴用され、米軍による波状爆撃の犠牲となって死亡した韓国人を慰霊する式典が11日、太田市内の曹洞宗金龍寺で営まれた。民団群馬本部(朴旋用団長)が主宰した。
同製作所では軍用飛行機の設計開発および生産が行われていた。1945年2月、B29爆撃機の標的となり、徹底的に破壊された。このとき犠牲となった韓国人徴用工の遺骨11柱を同寺が保管していたことが後になってわかり、民団太田支部と総連東毛支部が当時の田島宗仁太田市長や富士重工株式会社などに働きかけて70年4月8日に「慰霊碑」を建立した。
田島市長が起草した碑文によれば、犠牲となった徴用韓国人は少なくとも20人。方甲世氏、今順氏ら残りの9人についてはいまだに遺体が見つかっていない。
(2017.2.22 民団新聞)