掲載日 : [2017-01-18] 照会数 : 4392
在日の歴史、韓国教科書掲載を…民主平統が教育部に要請書
民団の要望受け
民主平和統一諮問会議(民主平統)の権泰午事務処長は、昨年12月15日に東京都内で開かれた2016韓日平和統一フォーラムで民団中央本部の呉公太団長から「在日同胞の歴史を本国の教科書に掲載してほしい」との要望を受け、「要請書」を教育部に公文で送ったことがこのほど明らかになった。
「要請書」概要は次の通り。
歴史教育はわが国民だけでなく、在外同胞社会にも非常に重要な事項だと思います。わが750万在外同胞は、世界各国で暮らしています。在外同胞は私たちと歴史をともにしており、今後も私たちとともにしなければならないわが民族です。
特に、60万在日同胞の活動はわが近現代史で重要な役割を果たしてきました。日本植民地支配期に強制で徴用されたり、生業のために日本に移住し、日本社会であらゆる差別と蔑視を受け、生活しながら1946年に在日本大韓民国民団を結成し、▼6・25戦争時に学徒義勇軍を派遣▼日本大使館をはじめ各地の在外公館建立・寄贈▼産業化時代に九老工団などに大規模投資推進▼1988年ソウルオリンピックのために100億円(当時500億ウォン)募金・支援▼IMF経済危機時に大規模外貨送金など、祖国のために積極的な活動を推進してきました。
現在も日本の歴史歪曲に対して持続的に闘っており、在日同胞地方参政権確保など在日同胞の権益向上と差別撤廃のために努力しています。
このような事実が歴史教科書はもちろん、どのような教科書にも掲載されておらず、学生たちは朝総連は知っていても民団についてはまったく知らないという矛盾した状況が生じています。
在日同胞社会がこの間行ってきた祖国のための活動が、正しく評価されていない現実は、祖国に対して物足りなさと寂しさを持続させています。
歴史教科書にこのような状況を必ず反映させるよう願い、社会関連教科書にも在日同胞の活動をはじめとした在外同胞関連事項を反映させ、在外同胞の歴史と活動を学生たちに正しく伝えてくださるよう強くお願いします。
(2017.1.18 民団新聞)